温室効果ガス排出量取引システムにハッカーが侵入 → 勝手に「排出枠」を盗んで売却

「排出枠」がハッカーに盗まれシステム停止、チェコは7.7億円の被害にという記事より。

欧州連合(EU)の温室効果ガス排出量取引システムにハッカーが侵入し、排出枠を盗んで市場で売却していた事実が発覚したとして、EUは19日、システムによる取引を1週間停止すると発表した。

EUの温室効果ガス排出量取引システムにハッカーが侵入し「排出枠」を盗んで市場で売却していたことが発覚しました。

というか、そんなことができるんですか?

できてしまったこともすごいし、そんなことを考えた人も、なんとまぁ‥‥ですね。

欧州委員会(European Commission)の声明によると、ハッカーは過去2か月の間に加盟数カ国の排出枠登録システムに侵入。排出枠を盗み出し、スポット市場で売却していたという。

チェコの被害額は700万ユーロ(約7億7,000万円)相当と伝えられています。一国だけでこれですから、大変な被害です。

これにより、システムによる取引が1週間停止となっています。

排出取引 – Wikipediaによると、

各国家や各企業ごとに温室効果ガスの排出枠(キャップ)を定め、排出枠が余った国や企業と、排出枠を超えて排出してしまった国や企業との間で取引(トレード)する制度

です。しかし、温室効果ガスの排出枠も「市場」になっているのですね。