天皇陛下「クニマス発見、本当に奇跡の魚」〈会見全文〉にありますが、なんと天皇陛下の口から「さかなクン」の名前が!
(陛下)この1年を振り返りますと様々なことがありました。質問の中で言及された高齢者の所在不明問題は、私自身思いも掛けなかったことで驚きました。私はこれまで人々が無事に高齢に達することを喜ばしいことと思っていましたが、元気に過ごしていると考えられていた高齢者の中に、その生死が分からない状況にある人々がいることが明らかになったことは非常に残念なことでした。
天皇陛下の誕生日記者会見で、2010年を振り返る様々な話をされているのですが、1年を振り返る最後の話として「クニマス」の話が出てきます。
クニマスについては、私には12歳の時の思い出があります。この年に、私は、大島正満博士の著書「少年科学物語」の中に、田沢湖のクニマスは酸性の水の流入により、やがて絶滅するであろうということが書かれてあるのを読みました。そしてそのことは私の心に深く残るものでした。
天皇陛下ご自身も魚類学者であり「クニマス」への深い思いがあったそうで、それだけに今回の発見には感慨深いものがあるのでしょうね。65年を経ての朗報、と。
そして「さかなクン」の名前が!
このクニマス発見に大きく貢献され、近くクニマスについての論文を発表される京都大学中坊教授の業績に深く敬意を表するとともに、この度のクニマス発見に東京海洋大学客員准教授さかなクン始め多くの人々が関わり、協力したことをうれしく思います。
すごい!
「さかなクン」の東京海洋大学客員准教授という肩書きは名誉職ではなく、こうした実績を積み重ねてのものなのでしょうね。
さかなクン – Wikipediaによると「さかなクン」という名前は「TVチャンピオン」出演当時、司会を務めていた中村有志が名づけたものだそうです。
「クニマス」発見の経緯は以下の通りです。
きっかけは、京都大学教授の中坊徹次がタレント・イラストレーターで東京海洋大学客員准教授のさかなクンにクニマスのイラスト執筆を依頼したことであった。さかなクンはイラストの参考のために日本全国から近縁種の「ヒメマス」を取り寄せた。このとき、西湖から届いたものの中にクニマスに似た特徴をもつ個体があったため、さかなクンは中坊にこの個体を見せ、中坊は解剖や遺伝子解析をおこなった。その結果、西湖の個体はクニマスであることが判明し、12月にメディアにも発表された。
「さかなクン」といえば「いじめられている君へ」ですね。「さかなのなみだ」という絵本にもなっているそうです。