Apple、iOS開発者向けライセンス契約の制限緩和を発表という記事より。
改訂されたのは、アプリ開発に使うプログラムに関するセクション3.3の3.3.1、3.3.2、3.3.9。Appleは「App Storeをより良いものにするため、われわれは開発者の声を聞き、彼らのフィードバックを真摯に受け止めて」おり、上記3つの項目にある規制を緩和するとしている。
「3.3.1と3.3.2の改訂により、iOSアプリ作成に使う開発ツールの制限をすべて撤廃」ということで、Adobe Creative Suite 5などのツールを使用して、FlashアプリをiPhoneにポーティングすることも再び可能になるということです。
ただし「実行コードをダウンロードしたりインストールしてはならない」という注意がありますので、全てのスクリプトやコードがアプリ内にパッケージされている必要があります。
また、アプリの審査方法である「App Store Review Guidelines」を公開するともしています。
■関連記事
▼グーグルのAdMob部門、「iOS」アプリ開発の規制緩和を歓迎
Googleのプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントで元AdMob最高経営責任者(CEO)のOmar Hamoui氏は、「Appleの新しい条項によって、『iPhone』でのアプリ内広告が多くのモバイル広告企業に解放され、広範なプラットフォームで動作する広告ソリューションが可能になる」とブログ投稿で記している。
▼Adobe、iPhone向けFlashアプリ変換ツールの開発再開 Appleの規約変更受け
しかし今回の規約変更で、変換ツールを使ったiPhoneアプリ開発が可能になるため、Packager for iPhoneの開発を再開するとしている。現在このツールは「Flash Professional CS5」の機能として提供されている。
▼アップル、iOS向けアプリ開発規制を緩和–App Store審査ガイドラインを公開へ
Appleは「(開発者からの)フィードバックを真摯に受け止めている」と述べ、同社の「iOS Developer Program」ライセンスに対して「2010年に入って設けた制約」を緩和することを決断した。開発者らは今後、「作成したアプリケーションがいかなるコードもダウンロードしない限り」任意の開発ツールを使用してiOSアプリケーションを構築することができる。
▼Appleが発表したApp Storeの審査ガイドラインについて知っておくべき点
25万ものアプリがすでに開発された後で初めて、Appleはデベロッパーがアプリの審査プロセスを理解する助けになるような 簡単なガイドラインを発表した。このガイドラインは情報として参考になるだけでなく、読んで面白い文書だ。これまでいささか不透明なきらいがあった審査基準だが、全体としてみると、以下のようなものであるようだ。