前節の大宮アルディージャ戦に続き、ヴィッセル神戸に退場者が出て10人になるも、しかし、そこから失点して0-1での敗戦となったアウェイゲームでした。
正直、選手たちの悩みは深いと思います。やっていることは間違っていないはずだし、自分たちでも面白いと思えるサッカーをしているはずなのに、いっこうに結果がついてこないという状態。
ただ、昨日の試合は顕著だったと思いますが、全ての選手が戦えているかというと、決してそうでない現実もあると思うのですね。それが暑さのせいなのかどうか、分からないですが。
2010年8月8日(日)18:04キックオフ・ホームズスタジアム神戸
試合結果
ヴィッセル神戸1-0(前半0-0)浦和レッズ
得点者:52分三原(神戸)
入場者数:12,799人
正直、つらいです。ぼくはフィンケ監督を支持し、信じていますが、それでもここまでいいところがなく負けがこむとつらいです。
しかし、だからといって浦和レッズのサポートを止めることはないですし、諦めるということもないです。今ここで、サポーターが監督解任論を声高に主張したら、選手たちはどうなるか。
後任監督は柱谷GMが既定路線という話も出てきていますが、それもフィンケ監督をうとましく思っているグループによるリークである可能性も少なくありません。来た道を戻りたくはありません。
やることなすことが裏目に出てしまっている状況ではありますが、ぼくは引き続き強くサポートしていくと、気持ちを新たにしました。明けない夜はないのです。いつかきっと、この長いトンネルの出口がやってきます。
フィンケ監督は、失点した後に「多くの選手たちが、それまで持っていた広い視野を失ってしまった」とコメントしています。
鈴木啓太は「(敗戦の)理由は……、見つからないですね」とコメントしています。宇賀神友弥は「こういう状況なので、チームが一つになることが大事です」と。まさに、その通りだと思います。サポーターも、ですよ。
■関連記事
MF柏木が「何が悪いのか分からない」と危機感を募らせれば、田中も「今のチーム状態を考えると、点を取るよりゼロで抑える方が効率的」。大宮戦後にはフィンケ監督が選手と個別に面談し、橋本社長もミーティングに出席して奮起を促したが、選手間での意思統一も揺らぎ始める事態となった。
序盤から左サイドを駆け上がって攻撃参加し、クロスを放り込むなどチャンスメークした。だが、試合は無得点で2連敗。「2試合連続でこんな結果になってしまった。選手同士で話し合うしかない。とにかく今はチームが1つにまとまることが大事」と再起を誓った。
もはや指揮官の進退問題は免れない状況だ。試合後、橋本社長は「監督とは“次、頑張ろう”と話した。(監督交代は)考えてない」と逃げるように報道陣の前から去った。一方、柱谷GMは「(監督交代について)ここでのコメントは避けたい」と話しただけだった。複数の関係者によれば、既にフィンケ監督を解任した場合には柱谷GMが監督に就任することが既定路線化しており、いつでも“政権交代”できる状態だという。
広島から今季加入したMF柏木は「自分がチームを変えたと思っていたが…。自分で何とかする力がない」と責任を感じていた。
0―0の前半44分に相手DFが退場。45分以上も1人多い状態ながら、敗れたのは浦和。後半早々に足が止まり、7分に失点。守備の人数はそろっていたが動きが止まっていた。陣形が間延びし、反撃の糸口も見つけられない。フィンケ監督が重用するエジミウソン、ポンテ、サヌの運動量が明らかに足りていなかった。
J1過去5年間を見ると前半に相手が退場者を出しながら敗れたチームは延べ15チームあるが、うち4回が浦和で最多。圧倒的に有利な状況を勝利に結びつけられない。昨季も7月から8月にかけて4試合連続無得点を含む7連敗を喫した。このままでは昨季の二の舞いを演じかねない。