駒場スタジアムが改修に入るため、今シーズンは“聖地”での試合はこれが最初で最後だという‥‥そういう試合であったにも関わらず、0-2で惨敗。
試合結果
浦和レッズ0-2(前半0-1)モンテディオ山形
得点者:38・63分田代(山形)
入場者数:13,371人
いずれの失点も田代のヘディングという、分かっちゃいるけど断ち切れない失点パターンでしょうか。
サイドからの攻撃はよく見られましたが、クロスの精度が低い。ボランチには阿部勇樹に代わって鈴木啓太が入りましたが、センターからの推進力がない。終盤には高崎を入れるも、なぜか後ろの方でボールをこねくり回す。
ロビーも柏木も身体が重そうでしたし、ゴールを狙えずにパス回しに終始するという、非常に悪いところだらけの試合になってしまったように思いました。
試合終了後、サポーターからは選手たちにブーイングが浴びせかけられました。しかし、東のクルヴァを後にした選手たちに「PRIDE OF URAWA」が響きます。
J2降格が決まったのは駒場でした。J1昇格が決まったのも駒場でした。駒場での試合数も少ないので、まさに“聖地”となってしまっているのかもしれません。
サポーターが駒場にかける思いは並々ならぬものがありますが、果たして選手たちとその思いを共有することができるのか、ふと考えた夜でした。
“聖地”とは、遠くにありて想うもの。
いや、違うな。駒場のスタンドから試合を観ていた子供たちが今、ピッチに立とうとしているのだから。
選手たちがピッチで同じイメージを描くことだけがチームを強くするのではなく、サポーター、クラブとも同じ想いを共有しないと、勝ち進むことはできないですね。
そういう意味では、ピッチの外で不協和音を鳴らしている場合ではないのかもしれないです。
「まだまだ!」です。
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そして一つの状況として、素早い攻守の切り替えから、私たちが4対2の状況を作り出して攻めこんだにも関わらず、それを再び得点に結びつけることができませんでした。こういうことを何度も前半に繰り返してしまって、徐々に試合のリズム感というものを自分たちが失ってしまったところがあります
柱谷幸一GM
「駒場で久しぶりのWe are Diamondsを歌ってもらえるように、チームは全力で闘ったと思います。しかし、悪い部分が出てしまった試合でした。
浦和FW田中達也(27)が失点シーンを嘆いた。前半38分、後半18分とサイドからのクロスをゴール前でノーマークで決められた。田中は「失点は同じようなパターンが続いている。攻めよりもそちらの方が問題」と話した。
結局、相手FW田代に2度もヘディング弾を許して完敗。いずれも左右のクロスに対しマークが甘くなった。これで5月の公式戦は2勝3敗1分けと黒星先行。ナビスコ杯予選B組の首位からも陥落し、チーム状態は下降線を描き始めた。
無敗でB組首位を守っていた浦和が、山形FW田代のヘディング2発に沈み、3位に転落した。雨の中、4本のシュートも不発に終わったFW田中は「FWの責任でもある」と厳しい表情。ふがいない敗戦にホームにもかかわらず大ブーイングとなる中、選手は重い足取りで引き揚げた。