浦和レッズの第6節は、アウェイ新潟で行われました。結果は0-2での勝利。阿部が2得点する大活躍でした。
テレビで繰り返しゴールシーンを見ましたが、1点目は流れの中からの素晴らしいミドルシュートでしたね。2点目もロビーのFKを阿部が触れて少し方向を変えたようなシュート。こちらも技ありでした。
闘莉王の移籍が結果的に、浦和レッズには良い方向に働いているようです。阿部勇樹という逸材を自由にし、山田暢久という才能をCBとして昇華させました。
2010年4月10日(土)16:03キックオフ・東北電力ビッグスワンスタジアム
試合結果
アルビレックス新潟0-2(前半0-0)浦和レッズ
得点者:73・81分阿部
入場者数:32,485人
宇賀神の負傷で途中出場したサヌも、まだ本調子でないながらも素晴らしいプレイを見せてくれたようです。しかも、左SBでのプレイは初めてにも関わらず、1点目を演出したのがサヌでした。
湘南ベルマーレ、アルビレックス新潟と下位のチームとの対戦が続きましたが、大事なのはとりこぼさないことです。確実に勝ち点を積み重ねるのは安心して見ていられます。
新しい浦和レッズのサッカーが、上位陣に対してどのように機能するのか、今から楽しみです。
フィンケ監督は試合後のインタビューで、昨年も同じ時期に首位にいたことについて、違いをこう説明しています。
「今年の方がプレーの質が上がっています。チーム全体としてのプレーの質が上がっているのは間違いありません。そして全体的な試合のコントロールという意味でも私たちの強さが昨年よりも増していると思います」
昨年は「持たされている」という場面もあったように思いますが、今シーズンは確かにフィンケ監督が言うようにコントロールの強さが増していると思います。
あとは上位陣に対してどれだけできるか、というところでしょうね。例えば、川崎フロンターレの攻撃陣を坪井、山田で防ぐことができるのか、ということです。もちろん、そのためには前線からのチェックが重要になるのですが。
ロビーも非常に調子が良いので契約延長を‥‥とも思うのですが、いつまでもロビー頼みでいる訳にもいかないので、もしかすると後継者はサヌ、ということになるのかもしれません。そのあたり、織り込み済みで獅子奮迅の大回転をしているのかも? と思ったり。
全体がリズミカルに動き、攻撃のテンポが上がったのは後半だった。73分、達也のパスを受けたサヌがアウトサイドで絶妙なパス。絶好調男・阿部の右ボレーシュートがゴール左隅に突き刺さり、レッズが先制した。
後半36分には、MFポンテの直接FKに左足を投げ出してコースを変え、試合を決定づける2点目を奪った。「ボールに触れたかどうかも分からない」という無我夢中の1試合2得点は、07年4月1日の大分戦(九石ド)以来、3年ぶりだった。守っては厳しいプレスを90分間続けて新潟の反撃の芽を摘み、完封での3連勝をたぐり寄せた。
チームは3連勝で前節の4位から暫定首位に浮上。宇賀神の負傷交代を受け、前半16分から途中出場でJデビューした新外国人サヌが、自身初の左サイドバックで質の高いプレーを見せるなど好材料は多い。開幕から●○△○○○で、開幕ダッシュに成功したのは昨季とまったく同じ。昨季は終盤の7連敗で6位に沈んだが、フィンケ監督は「今季の方がチーム全体の質は上がっている」と自信を見せた。
0―0の後半28分、味方がワンタッチで戻したボールに後方から駆け込み、右足の弾丸シュートをゴールネットに突き刺した。同26分にはポンテのFKに果敢に飛び込み、ボールの軌道を変えて追加点。チームの3連勝に大きく貢献した。
3月13日の練習中に右足首を痛め、この日が移籍後初めて公式戦でのベンチ入り。前半16分、DF宇賀神の負傷により緊急出場した。左サイドバックの位置から脚力を生かして積極的に攻撃参加し、後半28分に右足外側での絶妙パスで、阿部の先制点をアシスト。「長い間待たせてしまったけど、試合に出られていいプレーができた。幸せです」と笑顔だった。
最近は守備のイメージが強いが、千葉時代の05年には12得点を挙げている。もともとは、機を見てダイナミックに攻め上がるのが持ち味だ。
湘南戦のFKに続いて2試合連続の得点となったが、本人は「2人の守備的MFで片方が残るので、バランスを保って守備も攻撃も機能できた」と指摘。コンビを組む鈴木との呼吸の合った関係を得点の理由に挙げた。
アフリカのブルキナファソ出身で、ドイツのフライブルク時代にフィンケ監督から指導を受けた。「監督からは褒められたが、もっとできるとも言われたよ」と頼もしかった。
浦和のブルキナファソ代表MFサヌが、アシストデビュー。前半16分、DF宇賀神が右足首を痛めると、左サイドバックで緊急発進。「生まれて初めて」というポジションでも躍動感あふれるプレーを見せ、後半28分に右足アウトサイドのパスでMF阿部の先制点をアシスト。度重なる負傷で別メニューが続いていたが「いい形で入れた」とニンマリ。