試合開始直後の失点は、本当に頂けませんね。しかし、流れの中から得点して0-2から2-2に戻したところは評価できるのではないでしょうか。セルの頑張りも良かったし、梅崎のピンポイントクロスも良かった。高原も生き生きとしていた気がします。
ヴィッセル神戸3-2(前半2-1)浦和レッズ
得点者:0・29分吉田(神戸)、41分セルヒオ、57分高原、61分河本(神戸)
入場者数:19,094人
今回、明らかになったのは、やはり2008シーズンのメンバーでは戦えない、ということですね。セルがスターティングメンバーで出場し得点、梅崎が途中出場してアシスト、そして高橋峻希が出てからチームがダイナミックに動き始めた気がします。
チームのために汗をかけない選手ばかりでは勝てない‥‥という当たり前のことが、よく分かりました。これで山田直輝や田中達也が戻ってきたら、すごいことになるような気がします。
フィンケ監督が補強をせずに現有メンバーで戦ったのは、膿を出し切るためだったのでは‥‥なんていううがった見方もしたくなりますが、試合に出場したけれど結果を出せていない選手たちは、これで文句も言えなくなったかもしれません。
年長組と年少組のバランスが、いかに重要かということも分かりましたね。
膿を出し切るためだけに今シーズンを棒に振っているのではないか、という意見もあると思いますが、それだけ大変かつ重要なことなんだと個人的には思っています。
ビッグクラブはチームを改革しながら勝つ、という意見もあるかもしれませんが、そもそも今の浦和レッズはそんなに強くないですよ。完全に世代交代に失敗していると思います。
かつて、オフトは福田や井原を切りました。今シーズンの終わりには、そういうことが待っている、ということだと思います。
「正しいのは、私が高原のパフォーマンスに関しては、とても満足していたということ。そしてそれ以外にも、セルヒオや原口元気など、彼らもいいプレーをしていたということです」とフィンケ監督。
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中盤まで下がってボールを受けてから再び前に上がる動きで、リズムを作り出そうとしたFW高原は「足元でボールを持ちたがる選手が多いが、それじゃ点は取れない。裏を取るなりしないといけない」と嘆いた。
試合中に相手との接触した際に痛めた患部がプレーに影響し、自らの判断で後半5分にベンチへ下がった。フォルカー・フィンケ監督は「交代せざるを得なかったのは非常に残念。相手にとってイヤなプレーをしていた。(ケガの状態については)今は詳細を言えない」と話した。
「(7連敗は)重いね。若手を使っていることを監督の言い訳にさせてはいけない」と厳しい表情を浮かべた信藤チームダイレクターは、前節22日の広島戦直後にはサポーターの中心人物に呼び出され、厳しい意見を浴びていたことも発覚した。
後半16分の決勝点で屈したが、0―2の前半41分からエスクデロ、高原のゴールで一時同点。イレブンは連敗脱出に意地を見せたが、そもそも指揮官に一勝への執念はあるのか。試合後の会見で、フィンケ監督は語った。「今年の大きなテーマは改革。この試合で問題点が得られた」。
ただ、守備では相手に対してプレスがなく、自由にプレーさせて前半に2失点。フィンケ監督は「起きてはならない失点だ。あれは自殺点」と指摘した。阿部は「狙いどころが定まっていない。中途半端」と反省した。試合後はサポーターから厳しい声が飛び交った。
それでも連敗中では初めて流れの中で点を奪い、フィンケ監督は「ゲームスタイルを大きく変える必要はない。選手を褒めてあげたい」と攻撃面について及第点を与えた。
試合開始わずか16秒でゴールを献上。フィンケ監督は「プロサッカーで起きてはいけないこと」と頭を抱えた。FWエスクデロ、FW高原の追撃弾も空しく、95年以来のリーグ戦7連敗。