失点もしているので快勝とはいえないけれど、試合の後にとても心地よい疲労感を味わえる試合となりました。2-1、闘莉王とエジミウソンのゴールで勝利。
とはいえ、全体的にゲームを支配していたので、危なげのない試合展開でした。見ていた印象としても、60〜65%くらいのポゼッションではなかったかと。
鈴木啓太の代わりに細貝とボランチを組んだ、初先発の浜田水輝も非常に良かった。なんとなく無骨なイメージを持っていたのだけど、安定した守備だけでなく、パスを出した後に受けるために走れる、良い選手だと思いました。
最近は若手が急成長しているので、ロビーのところにセル、昨夜のように鈴木啓太のところに浜田水輝、山田暢久のところに西澤代志也とか、後継者のような目で見てしまいます。
いやいやでも、このまま若手が順調に成長すれば、ものすごい厚みになりますよ。
試合に関しては「浦和レッズ戦のiPhone+Twitterテキスト中継を振り返る」というエントリーを書いたように、いろいろリアルタイムで吐き出してしまったものが多いです。
なので一点だけ。
野次がなかった!(ぼくの周りでは)
シーズンチケットを購入してチームを支えるくらいの気持ちがあれば、目の前の選手たちのことも暖かい目で見て欲しい(もちろん時には厳しくてもいい)。
プロとはいえロボットじゃないのだから、ミスをすることだってあるはず。そこでもう一度、選手に前を向かせることができるのは、同じピッチで戦っている選手たちであり、そしてそれを見守っているサポーターなのではないでしょうか。
その野次、周りのサポーターはもとより、選手の耳にも届いていますよ。そのことは忘れてはいけないと思います。
サポーターの数は少ないけれど、とても素晴らしい雰囲気のスタジアムでした。いい時の駒場を思い出しました。
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試合結果
浦和レッズ2-1(前半1-0)清水エスパルス
得点者24分闘莉王(PK)、48分枝村(清水)、60分エジミウソン
入場者数:21,271人
今日は非常に質の高い試合を見ることができましたし、私たちのチームには相変わらずたくさんのケガ人がいて、台所事情があまり思わしくない状態です。山田直輝、それから坪井といった私たちにとってとても大切な選手が、今ケガで離脱しているわけですし、それ以外にも長期離脱している田中達也のような選手もいます。しかし、彼らに代わってまた若い選手たちが非常に優れたプレーを見せて、そしてチームのために価値のある仕事を今日してくれた、このようなことに関しては喜びを感じるべきではないでしょうか。
MF鈴木が14日の練習中に腰を痛めたため、試合当日の午後に、ボランチでのスタメンをフィンケ監督から告げられたという。「びっくりしたけど、そろそろ自分も出たいと思っていた。(途中出場とは違う)緊張感を経験できたのは大きいです」
後半15分には、前線に駆け上がってクロスバー直撃の左足シュートを放ち、こぼれ球を頭で押し込んだエジミウソンの勝ち越し弾を「アシスト」。観客席の「闘莉王コール」に何度も左胸をたたいて応えた。「また、コールが聞けるように頑張ります」。ヒーローインタビューでの誓いが、王座奪回を願う赤きイレブンとサポーターの思いを1つにした。
「PKは難しい。本当は(失敗しても文句の言えない)社長が蹴ればいいんだよ」。試合後、そう笑ったが、実はひそかに職人・遠藤(G大阪)のPKを研究してきた。昨年7月の東京V戦以来、約1年ぶりのPKでその成果をみせた。
後半15分の20メートル弾はバーに弾かれたが、FWエジミウソンがこぼれ球を頭で押し込んだ。観衆2万1271人は埼玉スタジアムの主催試合の過去最少だったが「大きな声援で、それを感じなかった」とニッコリ。
「よく詰めてくれた」と公式戦4戦連続ゴールのブラジル人FWをたたえた闘莉王。先制のPKも決め、チーム最多タイの5本のシュートも放って攻撃を引っ張ったが、「失点は残念」と本職の守備については反省した。