心のアルバムベスト3

実家より、ぼくが使用していた四畳半をリフォームするので残っている荷物を処分しなさいという命令。

古いレコードやSE/30、コレクションしていたマンガに混じって、引っ越しで行方不明になっていたCDが発掘されました。自分が気に入っているCDをケースに入れていたので、自分のリストからお気に入りだけスッポリと抜け落ちていたのです。良かった。嬉しい。iTunesに取り込み中です。かれこれ10年前のものなのに、色褪せないなぁ。

心のアルバムベスト3を選べと言われたら、コレです。

3位 真心ブラザーズ「I will Survive」
2位 小沢健二「犬は吠えるがキャラバンは進む」
1位 Spiral Life「FURTHER ALONG」

奇しくも、2位と1位は1stアルバムです。Flipper’s Guitarも好きでしたが、分裂してからの方が好きです。特に、小沢健二はFlipper’s Guitarの面影を全く見せない長編「天使たちのシーン」や短編「向日葵は揺れるまま」など秀逸です。シンプルにして深い。

3位の真心ブラザーズのアルバムは、アメリカをバスで放浪していた時に聴いていました。言葉も話せずお金のない貧乏旅行だったので、正しく「生きてやる」という感じでした。いろいろと思うところもあり、本当に色濃く自分の中に残っています。今でも聴くと、グレイハウンドバスの窓際の席で、窓に頭をもたれかけながら、マクドナルドでもらってきた塩をなめていたのを思い出します。

1位のSpiral Lifeは、現在はAIRとSCUDELIA ELECTROに分かれており、どちらも好きではあるんですが、やはりベストはSpiral Lifeとしての1stだと思います。この頃は深夜の首都高を走るのが好きで、このアルバムをずっと聴いていました。メロディ良し、歌詞良し。何度聴いても褪せないアルバムは、自分にとってかなり特殊です。

こうして見ると、生活と音楽が隣り合わせにあったからこそ、心に強く刻まれている楽曲が印象深いようですね。今でももちろんそれなりに音楽は聴きますが、命削りながら聴いたら、聴くこと自体に没頭することはあまりありません。音楽を“消費”してしまっているのかもしれませんね。なかなかそういう音楽と出会えないというのも残念ではありますが。