米ロの通信衛星が衝突…史上初、上空800キロという記事より。
米航空宇宙局(NASA)は11日、シベリア北部の上空約800キロの宇宙空間で、米国の商業通信衛星とロシアの通信衛星が10日に衝突、大量の宇宙ごみが発生したことを明らかにした。
アメリカの衛星携帯電話電話会社「イリジウムサテライト」の通信衛星と、ロシアの通信衛星「コスモス2251号」が、約800km上空で衝突したそうです。人工衛星同士の衝突は史上初。
・「イリジウムサテライト」の通信衛星 1997年打ち上げ 560kg
・「コスモス2251号」 1993年打ち上げ 1t
「コスモス2251号」については、既に機能停止していると見られているということです。
気になるのは、衝突によって大量発生したであろう宇宙ごみ、つまり「スペースデブリ」というやつです。影響が懸念されるところですが、
NASAによると、ほかの人工衛星などへの宇宙ごみの影響は数週間後にならないと分からないが、約400キロの高度を周回している国際宇宙ステーションや、22日以降に予定されている若田光一さんが搭乗する米スペースシャトルの飛行に影響する可能性は低いとしている。
ということで、他への影響は少ないと見られています。これまで600個が確認され、さらに増える見込みではあるということです。
「偶然ぶつかった。どちらかに通行優先権があるわけではない」とNASAの科学者はコメントしています。
イリジウムのネットワークは66基の人工衛星と複数の予備で構成されているそうで、イリジウムでは、
「サービスへの影響は、短時間の通信停止にとどまり極めて小さい。30日以内に、衛星を動かしてネットワークを修復する」
としています。
スペースデブリといえば、やっぱりデブリ掃除の「プラネテス」ということで、リアルプラネテスのような事態です。本当に他に影響がないといいのですけどね。
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AP通信によると、打ち上げたロケットの部品や衛星の破片が偶然衝突したことは過去に少なくとも4回ある。