「間寛平アースマラソン」ブログでその過酷さを知る

間寛平、世界一周「アースマラソン」に挑戦ということはネタフルでもお伝えしたのですが、いままさに太平洋上にいる間寛平の様子が、公式ブログ「間寛平アースマラソン」で刻々と伝えられています。

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ヨットで航海に出るところをテレビ中継していたのでチラリと見たのですが、まさかその様子がブログで更新されているとは思いもしませんでしたよ。

日経産業新聞連載コラム「深読み・先読み」: 第7回 <アースマラソン> 日々更新・多言語で世界発信というエントリーで知ったのでした。

この「間寛平アースマラソン」公式サイトのトップページは、YouTubeの最新動画、Flickrの写真が走破ルート上にマップされたGoogle Map、訪問者のコメント投稿も可能な英語版と日本語版のブログで構成される。

萩原さんも書いているように「錚々たる大企業が名を連ねるが、ウェブサイトは意外なほどシンプル」です。これぞブログって感じ。

しかし今回の挑戦をリアルに伝えるプラットフォームとして、これほど最適なものはない。

全く持って同感です。旅の様子を綴るには、リアルタイムにシンプルに更新できるブログは最適ですね。

ただ今回のプロジェクトに関しては海上にいる訳で、海でヨットを操作しながら写真を撮影したり動画を撮影したりって、かなり大変なんじゃないかと思うんですよね。

実際、前線だかなにかで相当な時化に遭遇している動画もあるのですよ。

この間寛平の異常なテンションったら!

昨日、テレビ中継にゲスト出演していた時は軽いジョークを言ったり落ち着いた様子だったので旅も順調なのかと思いきや、ブログで見る実際とのこのギャップ。

テレビで編集されていない部分を、本当にリアルに余すことなく見られるという意味で、本当に貴重なブログなんじゃないかと思いました。

で、このブログを更新しているのは、どうも一緒に乗船している比企さんという人っぽい。間寛平は、この比企さんから操船を教えてもらいながらチャレンジしているみたいですが、どうもコメントを読んだりしていると、自分の不甲斐なさに毎日、泣いているらしいんですね。

「スポンサーつけるから、ヨットで太平洋を横断してブログを更新してよ」って言われても、ぼくは200%無理だなぁ。だって、生きるか死ぬかですもんね。

ブログの内容も悲壮感こそないものの、ギリギリ感というか、逃げ場がない、というのが非常に伝わってきます。一日に何度も、淡々と更新されてますけど、ブロガー比企さん、頑張ってください!

このプロジェクトを率いる日本テレビの名物プロデューサーで、「第2日本テレビ」編集長の土屋敏男さんは、ネットの特性を活かす最高のコンテンツは「毎日変化するもの」と「インターナショナルなもの」と常に考え、探していたそうだ。だから寛平さんからアースマラソンの構想を聞いたとき「ビビッときた」というのは容易に想像できる。

土屋さんとは「Webクリエーションアウォード」を一緒に受賞した仲でして、その後、氏はブログを軸に展開する「オキナワ 男 逃げた」というドラマを手がけたりしました。

こうしたことを考えると、テレビという枠組みに収まらずに世界を目指すコンテンツとしての「アースマラソン」を、基本のところでブログで伝えていくというのは、土屋さんにはごく自然なことだったのかな、と思いますね。

テレビ局が関わる以上、この長い旅の節目節目で報道され、バラエティ特番が組まれるのは当然であるし、かなりの視聴率も取れそうだ。しかしその伝え方、視聴者に残す印象や波及効果は、テレビとネットでは大きく異なるものになるのではないかと思う。日本語に閉じこもる日本のネットメディアにとっても大きな挑戦なのだ。

もしテレビを見て興味を持ったら検索する人も出てくるでしょう。そしてそこに、リアルな記録があることに驚くことでしょう。テレビでは「100日目」とか「200日目」と出てくるだけですが、その間に苦労しながら本当に移動していたことを知るでしょう。

いよいよ、北進開始だそうです。

旅の様子をFlickrで見るならコチラYouTubeで見るならコチラです。