浦和レッズが、今シーズン限りで岡野雅行・内舘秀樹と契約を終了することを発表しています。
岡野雅行・内舘秀樹との契約について、昨日のトレーニング終了後、中村修三強化本部長より、今シーズンをもって契約満了となり、来シーズンの契約を行なわない事を本人に伝えました。
今シーズン限りで契約終了ということは、つまりクビ、ということになります。引退という表現になっていないのは、二人とも今後について迷っているところがあるのでしょう。
それぞれのコメントです。
岡野雅行
「昨日、話がありました。今年の夏ぐらいに修三さんとご飯を食べにいって、そういう話になって『現役を続けたい?』という話もありました。ここまでやってきて、納得した形でサッカーを辞めたいし、昨日話した際にもレッズに残ってやって欲しいと言っていただきましたが、僕を必要としてくれるチームがあればもうちょっと現役を続けたいと思います。どこかチームがあれば、ぼろぼろになるまでやりたいです。またサッカーをやっていって、最終的にはまた是非浦和に戻って、やらせていただけるならば、帰ってきたいと思います」
内舘秀樹
「昨日、話をして、レッズで、また一緒にこれからもやっていこうと言っていただき、大事にしてもらっているということを感じました。正直、まだ何もはっきりとは決めていません。自分ではまだ体も動くしサッカーをやりたいという気持ちも強いですが、家族のこととかいろいろとありますので、まだ何も決められないというのが自分の状態です」
二人に対しての「レッズに残って欲しい」という話は、クラブのスタッフとして残って欲しい、というリクエストだと思います。
正直なところ、岡野は今の浦和レッズにとっては精神的な柱であると思いますし、内舘に至ってはDFもMFもこなせる貴重な戦力だと思います。
時期的にはそろそろか、というところもありましたが、急激な若返りに心配な面もあります。
とはいえ、これもまた現実です。
岡野は現役続行を希望していますし、内館は家族のことを気にしつつも、現役でプレイしようと思えば十分に可能でしょう。
個人的には岡野と同級生なので、思い入れは強いです。特にJ1昇格を決めたあの試合は、今でも脳裏に焼き付いています。
控えとしてアップをした時に、全速力でピッチを駆けたのです。駆け抜けたのです。その姿に、スタジアムは震え、そして沸きました。勇気をもらいました。
ピッチに立つだけで何かを予感させ、そして期待させる選手は多くはありません。
後年になるに従いスピードは衰えましたが、代わりに技術を身につけました。そしてハートは変わらずに‥‥。
もう、浦和レッズの岡野雅行、そして内舘秀樹を見られなくなるのは残念でなりませんが、これもプロサッカー選手の宿命です。
どこに旅立とうとも、頑張って欲しいと思います。試合相手になったら、心からのブーイングを送らせて頂きます。今まで本当にありがとうございました。
(浦和というクラブを愛しているからこそ、浦和を愛してくれる選手がクラブを離れなくてはならないというのは、本当に寂しいものです)
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25日の練習終了後に今季限りの契約満了を通達された岡野は「ここまでやってきて、納得した形でサッカーを辞めたい。ボクを必要としてくれるチームがあれば、もうちょっと現役を続けたい。どこかチームがあればボロボロになるまでやりたいです」と現役続行に意欲。
96年の入団以来レッズ一筋の内舘は03年には主将も務めたが、今季はリーグ戦3試合35分の出場にとどまっていた。
岡野は俊足を生かし、FWやサイドアタッカーとして活躍。日本がW杯初出場を決めた97年の同予選アジア第3代表決定戦のイラン戦では決勝点を挙げた。浦和には94年に入団し、神戸でのプレーを経て04年に復帰。今季はJ1通算300試合出場を達成した。
内舘は「(レッズに)大事にしてもらっているということを感じました。正直、まだ何もはっきりとは決めていません。自分ではまだ体も動くしサッカーをやりたいという気持ちも強いですが、家族のこととかいろいろとありますので、まだ何も決められないというのが自分の状態です」と今後については白紙を強調した。