ドコモvsソフトバンク「iPhone」争奪戦過熱という記事より。
ドコモとソフトバンクはそれぞれアップルと水面下での交渉を重ねているとみられるが、前出のアナリストは「最大のポイントは“上納金問題”だろう」と推測する。
「iPhone」がドコモ、ソフトバンク、はたまたKDDI? どのキャリアから発売されるのだろうか、という概略をまとめている記事です。
ポイントは、よく目にする話ですが、やはりキャリアからAppleへの“上納金”だろうというアナリストの分析が紹介されています。
それによると、
アップルは公にしていないが、米投資銀行のアナリストは「アイフォンの利用者1人あたり毎月18ドル(約2000円)が、AT&Tからアップルの懐に入る」と試算している。
ということで、なんと日本円にして約2,000円と推測されています。
2,000円も!
ちなみに07年7-9月期の顧客1人当たりの月の収入はドコモが6550円、ソフトバンクは4800円。米国と同条件だと仮定すると、ドコモで約3割、ソフトバンクで約4割を持って行かれる計算だ。
これはキャリアが二の足を踏むのも理解できますね。
さらに“上納金”という前例ができてしまうと、他のメーカーの動きもありますから、キャリアとしてはなんとか抑えたいはず。
KDDIの社長が「米国で独占販売している通信事業者の顧客の数が具体的に増えたという話は正直聞かない」と指摘しているように、必ずしも加入者増に大きく貢献している訳でもないようです。
これはきっと、日本でも同じような状況になることが予想されます。
しかし「ドコモは若者向けや先進的なイメージを付けたいし、ソフトバンクは顧客増にはずみをつけたい」というコメントにあるように「それでもアイフォンのブランド力は魅力」ということなのでしょうね。