最近“ソーシャルネットワーキング”という言葉をよく聞きますが、これは一体なんなのだろうかと、不思議に思っていました。よく引き合いに出されるのは「出会い系」ですが、そう聞くとますます謎に思えてきてしまうという。
グーグル、Orkut.comを一時休止――超人気でアクセスをさばききれずというニュースがありました。この記事でも取り上げましたが、いわゆるGoogleのエンジニアが開発した“出会い系”サイトが、あまりのアクセスで休止せざるを得なくなったというのです。
検索大手のGoogleは26日(米国時間)、同社の試験的ソーシャルネットワーキングサイト、Orkut.comを一時閉鎖した。シリコンバレーの企業幹部や技術者、数千人にサービスへの加入を勧誘した直後のことだった。
これまであまり興味がなかったのですが、招待状がeBayで11ドルで落札されていたという話を見ると、それも変わってきます。ちなみに、Orkut.comは「友人や同僚を介してユーザー同士を結びつけることを目的」としているサイトということで“出会い系”にシリコンバレーの人たちが流れ込んだということです。Googleが始めたから、ということだけではない何かがあるような気がしました。
そこでタイミング良く、梅田さんの「ソーシャルネットワーキング体験記」という記事を読みました。LinkedInというサービスを実際試された話なのですが、これがぴったりツボにはまりました。イメージとしては、人が蜘蛛の巣のように繋がっていく感じでしょうか。知り合いの知り合い、そしてそのまた知り合いと、お金では手に入れられないネットワークがオンラインで広がっていく感じです。
梅田さんの場合は直接繋がっているのは5人で、実に4人先までいくと33,104人と繋がっているそうです。これは凄い。
梅田さんは、
それがどうした? と思う人もいるだろうし、凄い!、と思う人も居るだろう。
と書かれていますが、ぼくの場合は「凄い」です。純粋に人が繋がっている感が凄いと。ただ、一方ではそれを有効活用して初めて意味が出てくるものですので「それがどうした?」という意見があるのも当然だと思います。でも「凄い」と思うので、是非日本語で試してみたいサービスです。
そして、自分からネットワークを広げるだけでなく、向こうからやってくるコンタクトを待つだけでも意外と面白いのではないかと思いました。積極的にネットワークを作らなければやってくるコンタクトも少ないのでしょうが、一体どんな人からどんなコンタクトがやってくるのだろう? という興味が非常にあります。どんな人からどんな情報を求められているのか、今まで経験したことのない感覚にワクワクします。
気になるのはビジネスモデルですが「ほぼすべてのユーザは無償で、ネットワークから目的を持って価値を引き出そうとするユーザに課金」する方向で検討されているんだとか。有益だと思えれば、毎月300円くらいだったら払ってもいいかな(セコイ?)。
ちなみに日本ではネットエイジとサイバーエージェントがGocooというサービスを開始しています。社長の西川さんのblogによれば「合コン空間」の略だったそうです。Gocooではグループで登録する必要があるんですが、30歳を過ぎるとグループで登録ってけっこう面倒だったりして(笑) それぞれ家庭があって都合があったりするので、おいそれと“合コン”している訳にもいかない場合が多いと思うんですよね。と、いう訳で、
将来1:1もやる可能性を残そうということで、「合コン空間ゴクー」、というキャッチフレーズはあえてふせている。
将来的な「1:1」に期待したいと思います。
何が面白くて何がつまらないかというのは、やっぱり実際に体験してみないと分からないもんですね。まだ体験していないですが、聞くだけで楽しそうなので、けっこうソーシャルネットワーキングって良いんじゃないかと思います。でも、もしかして飽きるのも早かったりして。あ、そうか。飽きさせないためにGocooは合コンスタイルなのか。微妙なバランスが重要ということで。
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