著者の佐々木俊尚氏から献本頂きました。ありがとうございます!
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊するのレビューエントリーで「主にアドワーズでどのように中小企業が変わるか、という事例にページが割かれている印象」と書きましたが、本書はさらにそれを押し進めた内容になっています。
ただしこちらは、Googleアドワーズではなくオーバーチュアで会社が変わっていった事例です。
災害で事業が立ち直れなくなったとき、環境の変化で事業が立ち行かなくなったとき‥‥。
どんな企業でも抱えているリスクだと思いますが、そうした時に、どのように中小企業がインターネットと検索エンジン広告を利用して立ち直っていったか、というストーリーがまとめられています。
佐々木氏が取材していますので、リアリティをもって読み進むことができます(ちなみに佐々木氏は元毎日新聞記者)。
サブタイトルに「中小企業のWeb2.0革命」とありますが、むしろこちらがメインのタイトルでも良いのではないかと思うくらい、検索エンジン広告で“革命”を起こしていく中小企業が紹介されています。
新規事業を立ち上げたい、ちょっと客足が途絶えてきた等、ネット活用に活路を見出したい中小企業経営者は読んで損はないのではないかと思います。お薦めです。
ちなみに福井の事例が多く登場するのですが、早い時期からかなり積極的に検索エンジン広告に取り組んでいた企業が多かったのだそうです。
一番最初に登場している鯖寿司の「萩」はどこかで見たことあると思ったら、以前に試食用の鯖寿司を送ってくれたところでした。裏にこんなストーリーが隠されていたなんて‥‥。
絶品、萩の生さば寿司というエントリーで紹介していますが、2005年1月ですからね。その頃から、ネットのクチコミに注目してブロガーに試食品を送る試みをしていたみたいですね。
忙しい場合は各章の最後でまとめられている「ポイント」だけ目を通しても良いかもしれません。
▼検索エンジンがとびっきりの客を連れてきた! 中小企業のWeb2.0革命