Android版「VRChat Mobile Alpha」がリリースされてから1週間ほどが経過しましたが、もう試されたでしょうか?
ようやくぼくも、手元にある「Pixel 4a」で試すことができました。「Pixel 4a」は2020年8月発売で3年前の機種なのですが、普通に「VRChat Mobile Alpha」が動いたので報告しておきます。
「VRChat Mobile Alpha」をPixel 4aで試す
「VRChat Mobile Alpha」の利用にはサブスクリプションであるVRChat+への加入が必要なので、Quest 2からVRChatにログインし、とりあえず月額プランの9.99ドルを課金しました。
激しく円安が進行中なので、日本円だといくらになるのだろうと思ったのですが、日本円では990円でした。なぜか安いです。
あとは「Pixel 4a」でVRChatをダウンロードし、いつものようにログインすればOKです。
ヘッドマウントディスプレイで見ていた景色が、スマートフォンの中に広がるのはなんだか不思議な感じもしますし、ちょっと感動的でもあります。
Quest版のVRChatと操作感やメニュー画面は同じだと思います。タップして操作するので、むしろ直感的というか、簡単に感じるところもあります。
会話するときだけ勝手が違っていて「PTT(Push To Talk)」ボタンを押す必要があります。
押している間は相手の声が聞こえないので、確実に話すなら、トランジーバーのように話した最後に「オーバー」のようなキーワードをつけたほうが話しやすいかもしれません。
Bluetoothイヤホンを取り付けると、普通に会話できるそうなので、基本はBluetoothイヤホン推奨だと思います。
100MB弱のワールドに行ったところ、ワールドのデータのダウンロードをしてからの起動にやや時間がかかりましたが、ワールドに入ってしまえば普通に操作ができました。ただ、処理が重いところでは引っかかるような感じはあります。
ヘッドマウントディスプレイのような臨場感こそないものの、表示画面がキレイなのは驚きました。
軽めのワールドで少人数の雑談をメインにするなら「Pixel 4a」くらいのスペックでも全く問題ないのではないかと思いました。外出先でVRChatするというのも、普通になりそうです。
また、とりあえずメタバースを体験してみて欲しいというときに、スマートフォンから気軽に入れるがアドバンテージになるのは間違いないでしょう。いきなりQuest 2を購入するのはハードルが高いですからね。
メディア取材のときも、スマートフォンの画面を見ながらメモを取ることができるのは便利だと思いました。画面のスクリーンショットなども撮りやすいので、取材という観点からも「VRChat Mobile Alpha」はメリットを感じました。
となると、ワールドもQuest対応していたほうが、アクセスできる人の裾野はこれまで以上に広がるということでしょう。iOS版も開発中ですし、スマホユーザーも急増することが予想されます。
VRChat+が不要になったときに、どのくらいユーザーが増えるのか楽しみです。
スマホを縦にしても操作可能(Photo by @pichikyo)
「Pixel 4a」のスペック
ちなみに「Pixel 4a」のスペックは以下の通りです。
Qualcomm Snapdragon 730G
オクタコア
内蔵メモリ(ROM)128GB
内蔵メモリ(RAM)6GB
「VRChat Mobile Alpha」としては、必要スペックは少なくとも6GB RAMとAndroid 10で、ほとんどのミッドレンジのスマートフォンであれば問題ないとしています。