YouTubeが「Upfronts 2023」というイベントで行った発表からのハイライトとして、The world watches YouTube: Highlights from Brandcast 2023という記事を更新し、その中でコネクテッドTV向けの「YouTube Select」広告に30秒のスキップできない広告を導入することを発表しました。
YouTube is live at Upfronts 2023, sharing even more ways for advertisers to tap into the creators and content viewers love on every screen.
YouTubeは、広告主があらゆるスクリーンで視聴者が好むクリエイターやコンテンツを利用するための方法の一つとして、CTV視聴者への新たなリーチ方法を紹介しました。
最新のNielsen Gauge Reportによると、YouTubeの視聴者数が先月増加し、アメリカで最も視聴されたテレビ向けストリーミングサービスとして返り咲いたのだとか。
YouTubeのストリーミング視聴者へリーチする新しい広告の一つとして発表されたのが、30秒のスキップできない広告です。
First, we’re bringing 30 second non-skips to YouTube Select on CTV. We know that running longer-form creative on the big screen aligns with your objectives, and allows for richer storytelling.
「YouTube Select」というのはYouTubeの予約型広告プログラムです。あらかじめ発注が必要ですが、独自のアルゴリズムで計測されたスコアと専門チームの選定によって高く評価されたチャンネルを複数のカテゴリーでパッケージ化しており、プレミアムな広告媒体といえるでしょう。
「YouTube Select on CTV」となっているので、CTV向けの広告のようです。CTVを調べたところ、どうやらコネクテッドTVのことです。コネクテッドTVというのは、ネット接続したテレビ型デバイスで、スマートテレビのほか、テレビに接続したApple TVやChromecastなども含まれるでしょう。
つまり、テレビでYouTubeを視聴する層に向けたYouTube Select広告として、スキップできない30秒の広告が導入されるようです。YouTube Selectは現在、テレビ画面でのインプレッションの70%以上を占めているそうで、かなりの広告効果が期待されます。
15秒の広告が2本ではなく30秒が1本になることで、視聴者が既に体験していることにもシームレスにフィットするとしています。
もう一つ、新しいポーズ体験を導入するとしています。ビデオを一時停止するときにインタラクティブな瞬間を持つことで、認知や行動を促進することができるとしています。
30秒のスキップできない広告に関しては、普通にテレビを見ているときに流れるCMの感覚に近いのだと思いますが、スキップできないことにストレスを感じる人は少なくなさそうです。ただ、YouTubeのビジネスとしては、もちろん広告が視聴される必要があります。