日本最大級のネット中古書店「ネットオフ」が、月額250円で15冊分、月額500円で50冊分が無料になるサブスクリプションサービス「タダ本」を開始しています。
なんでこんなことをやっているんだろう!? と思ったのですが、色々と仕掛けもあり、プロモーションも含めてかなり面白い活動になっているようです。考えた人、凄いですね!
「タダ本」とは?
「タダ本」は、対象となる10万冊の中から、月額250円で15冊分、月額500円で50冊分が無料になるサブスクリプションサービスです。厳密にはサブスクとは違うのかもしれませんが、定額制で一定数の古本を入手できる権利を手にするサービスです。
プランは次の2種類です。
・タダ本ライト【250円/月】
月間15冊まで対象商品が無料(1冊17円相当。毎月最大1,650円分が無料に!)
・タダ本スタンダード【500円/月】
月間50冊まで対象商品が無料(1冊10円相当。毎月最大5,500円分が無料に!)
500円でも50冊なら安いですね。プランは変更することができるそうです。
「タダ本」の面白いポイント
ポイントはいくつかあるのですが、まず対象となるのが110円以下の古本になるというところです。
恐らく在庫としてダブついているとか、なかなか売れにくいとか、価格帯的にそういう商品だと思います。
そして、購入すると、送料はかかります。「ちょうど3点・6点・9点で送料無料キャンペーン」というキャンペーンがあり、送料150円で届きます。安い。ついでに通常商品を1,000円分購入すると、送料は無料になります。
他にもクーポンがあります。
ついで買いしますよね、これは。
読んだ古本をさらに売るという循環が生まれます。
どんな本が「タダ本」になっているかは「タダ本コーナー」から調べることができます。
「黒子のバスケ」「君に届け」「3月のライオン」「暗殺教室」など、普通に人気コミックなんかも対象になっているんですよ。
全ての商品が110円以下ではないので、無料にならない単行本も出てきます。そうなったら、さっきのクーポンを使ってついで買いするというのは、間違いなくあるでしょう。
色々なマンガを読んでみたい人は、とりあえず1巻を購入してみる、という手法で毎月、新しい15冊に出会えるのも最高ですよね。
月額250円とか500円で利益が出るのだろうかと思うのですが、もともと「ネットオフ」な興味のなかった人たちをプロモーションとして引きつけ、そこから固定の売上をつくる仕組みとしては、非常に面白い取り組みなのではないかと思いました。
「タダ本」のここがすごいな
最後に箇条書きで「タダ本」のここが凄いと思ったところをまとめておきます。
・ネット古本屋のプロモーションになっている
・月額課金で固定の売上がある
・毎月50冊を使い切る人は少ないだろう
・ダブついている在庫を有効活用できる
・送料の関係でついで買いを誘引
・月額料金を支払う良客にクーポン配布できる
・売った古本が買取で循環する
要するに「タダ本」の側からすると、お金をもらった上で、さらにプロモーションが仕掛けられるのは凄いな、と思った次第です。
ユーザーからしても定額の低額で、新しい古本に出会えるチャンスが広がるわけですから、まさにWIN-WINのサービスと言えますね。9冊で送料150円だったらタダ同然ですよ。
興味を持った人も多いと思いますが、残念ながら「今月のお申し込みの上限に達しましたので、新規受付を停止しております」とのことです。
登録を希望する人は、申込再開メールに申し込んでおきましょう!
>>ネットオフ