落語立川流家元の立川談志が、東京で行われた「立川流落語会」で高座復帰したものの「もうダメ。引退した方がいいかな」などと語ったそうです。
「もう最後かもしれない」談志が引退示唆によれば、
「もうダメですな。これが最後かもしれない。自信がないし、もう(落語を)やらない方に精神も肉体も近い状態にある」
と、高座後の会見で語っています。「落語をしゃべる体じゃないし、声も出にくくなっている」とも。
最近では糖尿病治療のために療養していたのですが、まだ本調子ではないということなのでしょうね。一方では「こう言って引退しないかもしれないし」とも。
復帰直後で思うに任せなかったのかもしれませんが、5月、6月と高座があるそうなので、きっとばっちり体調を戻していくのでしょう。
▼談志大全 (上) DVD-BOX 立川談志 古典落語ライブ 2001~2007
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最後は幕が下りるところを自ら「もう一度上げてくれ」とアピール。「疲れて声が出ない感じだけど、我慢してもらいました。今日はありがとう」と“カーテンコール”を行い、約400人のファンからの大拍手で8か月ぶりの復帰を果たした談志だが、自分が思い描く“合格点”には程遠いものだった。
ガラガラ声の調子が不満だったらしく、終演後の会見では開口一番「もう駄目ですね。“高座の声”が出ませんよ」と弱音。「別の談志がオレに“引退した方がいい。お疲れさま”と言ってるようだ」とため息をついた。
今回の「立川流落語会」には弟子の談春さん、志らくさんと登場。3人による座談会の後、トリの高座に上がり、満員の客席を楽しませた。観客は著書「談志 最後の落語論」の購入者の中から選ばれた。
所属事務所関係者は「芸に厳しいので落ち込んでいるだけでは」と話し、5、6月の一門会などには出席予定とした。
「休養中も弟子の高座にお忍びで駆けつけたぐらいで、まだまだ落語に未練はある。己の芸に厳しいから引退が口をつくが、5、6月の一門会には出るでしょう」