2019年10月12日放送の「アドマチック天国」は「浦和」でした。“北の鎌倉”や“埼玉の自由が丘”など、浦和は落ち着いていて文化的で、高級そうな雰囲気がある‥‥という内容になっていました。
浦和はどんな街?
中山道の浦和宿として栄え、埼玉県庁が置かれ、浦和高校や浦和第一女子(浦和一女)などの高偏差値な高校があることや、関東大震災を機に、震災の被害が少なく東京から20km圏内と交通の便の良いことから東京や横浜方面からの移住者が増加したことや、教育施設が充実し、文化人も集うようになったことから「鎌倉文士に浦和画家」とも言われました。
現在は浦和レッズの街、サッカーの街として名を馳せていますが、浦和レッズのホームタウンとなる前は「文教都市」として売り出していました。逆にいうと他に売りがなかった、とも。
教育を求めて浦和駅周辺の小学校、中学校に入学するためにわざわざ引っ越してくる人も多いのですが、関東大震災後に裕福な人たちが多数引っ越してきたとも聞くので、そういうことも相まって教育水準は高いのでしょう。裕福な人たちが引っ越してきたという、浦和駅西口の別所エリアは今でも大きなお屋敷が多いです。
ギラギラした繁華街もないし、少しいけば自然もあるし、教育に力を入れている人も多いし、多くの子供はサッカーをやっているし、子育てをするには本当に良い街だと思います。
都内へ通勤するにも、新宿なら湘南新宿ラインで30分弱、東京駅も上野東京ラインで30分と、いずれも乗り換えなしで本当に便利になりました。なんなら池袋、渋谷、恵比寿、大崎、上野、新橋、品川あたりは全て乗り換えなしです。
最後に大事なことを書いておくと、現在、浦和とつく地名はありません。駅名(浦和、東浦和、西浦和、北浦和、南浦和、武蔵浦和、中浦和、浦和美園)として残るのみで、旧浦和市として語られます。
アド街浦和ベスト20
それではアドマチック天国浦和編で登場したベスト20をご紹介します!
20位 8つの浦和の駅
さいたま市への合併により「浦和市」はなくなったもののブランドは健在。旧浦和市エリアの8つの駅には全て「浦和」がついている。
19位 STUDIO make over 武蔵浦和
「STUDIO make over 武蔵浦和」は、子供が遊具で遊べるスペースの他、飲食の持ち込みやデリバリーが可能な武蔵浦和の複合施設。キッチンもある。利用料金はメンバーなら平日4時間1,000円(大人)800円(小人)。
18位 目指せ!ゴールデンコース
2018年の調査では、教育にかけるお金が全国の主要都市の中で最も高かったのが旧浦和市を含む「さいたま市」だったそう。ということで教育にフォーカスした話で、高砂小→岸中→県立浦和高(男子)、県立浦和第一女子高(女子)→東大という“ゴールデンコース”があるという話。
17位 さいたまヨーロッパ野菜研究会
通称「ヨロ研」。ヨーロッパ野菜を独自に栽培・出荷しているさいたま市の若手農家の集まりで、市内の飲食店に野菜を卸しています。「ディアボラ」が出てきました。
16位 浦和・大宮100年戦争
商業の大宮と、文化の浦和が長くいがみ合っているという話。浦和出身のゲストであるNOKKOは「大宮どうこうとか思ったことないですよ」とコメント。元浦和レッズの福田正博は「ちょっといやらしい言い方だが所得の高い人が住んでいる。伊勢丹も新宿に次いで売上が多いと言われている」と。
15位 北の鎌倉
「鎌倉文士に浦和絵描き」という言葉が生まれるほど多くの画家が在住していた‥‥というのは、ぼくも大人になるまで知りませんでした。「北の鎌倉」と呼ばれるのは、古い建物も多く残っているからだそう。西口には古い街並みが残ります。
14位 よし佳
浦和駅東口すぐの寿司の名店「よし佳」。食べログのランキングで2007年には3位になったことも。「都内で修行していた時に浦和のお客さんが多かった。値段ではなく美味しいものを食べたい人たち」ということから浦和に出店。浦和レッズの選手も通います。
13位 岡半
「岡半」は緑区太田窪にある、日本に10人ほどしかいない造花職人の一人。
12位 華匠 花見
大正元年創業の和菓子店「華匠 花見」。浦和民の手土産といえば、野田の鷺山に生息した白鷺の卵をモチーフにした「白鷺宝」です。美味しい。
11位 ウラワロックンロールセンター
1970年代に田島ヶ原で開催された、ウッドストックをモデルにした伝説の野外フェス。略してURC。内田裕也や四人囃子らも出演。NOKKOも観に行っていたそう。
10位 酒蔵 力
「酒蔵 力」は浦和レッズサポーターが集まる焼鳥屋。試合の日にはレッズのレプリカユニフォームを着た人たちで埋め尽くさせる。2002年の日韓ワールドカップの際には、海外サポーターも詰めかけた。今井店長は熱心なレッズサポーターで、全国の試合にママチャリで駆けつけたという逸話も。
9位 見沼通船堀
高低差のある2つの水路をつなぐ、閘門式運河。国指定の史跡。同じく閘門式であるパナマ運河より180年以上も前に完成していた。
8位 娘々
浦和民のソウルフードといえば「娘々」のスタミナラーメン。醤油ラーメンに豆板醤で味付けした豚のひき肉やニラのとろみあんをかけたもの。にんにくや生姜がクセになる。浦和市内に何店舗かあったものの、少しずつ数は減っている。
7位 料亭 玉家
「料亭 玉家」は浦和の花柳界の拠点として栄えた、昭和2年創業の老舗料亭。埼玉の財界人が愛用。旧中山道横にある。
6位 ケーキ大好き!
浦和はケーキの年間購入額が1位になったこともある。「旧浦和市には腕のある人が出店していたので自分を試したい」と浦和に出店した人のコメント。浦和を代表する「アカシエ」などが登場。
5位 ナカギンザセブン
70mに20軒の飲食店が軒を連ねるアーケード街。浦和随一の昭和レトロな飲み屋街。ただし残念ながら2020年3月で取り壊し‥‥という話もあります。が、取り壊しの話は出ては消えているのでまだ分からない? 巨大レバー串の「モルガン」が登場。
4位 100年越えの老舗
「内木酒造」「酒井甚四郎商店」など、100年越えの老舗。酒粕に漬けたクリームチーズに奈良漬を混ぜ込んだ「チーな」が美味しそうだった!
3位 埼玉県立近代美術館
「埼玉県立近代美術館」はピカソやモネを含む3,000点以上の作品を所蔵。建物の設計は黒川紀章。優れたデザインの椅子に実際に座ることも可能。
2位 うなぎ
浦和といえば鰻‥‥であることを知ったのも大人になってからでした。中学校のクラスメイトに鰻屋の息子がいたな、そういえば‥‥とか。中村家、山崎屋、満寿家、むさし乃などが登場。小島屋は白焼したあとに煮立った湯に入れる五右衛門蒸し。
1位 浦和レッズ
「浦和レッズ」は浦和の名前を全国区に引き上げた立役者。家族三代で観戦も。浦和レッズの槙野智章は「ここはお遊びの街じゃないとサポーターに言われたこともあるが今では感謝している」とコメント。
アド街浦和ベスト20まとめ
NOKKOは浦和のことを「日本のNew Jersey」と説明していました。曰く、ニューヨークに対するベッドタウン的な位置づけということでしたが、東京のベッドタウンである浦和らしいポジションかな、と思いました。
2019年現在、ここ数年で浦和駅周辺の土地がまとまり大規模なマンション建設も増えています。そのため、ファミリー層がかなり多く引っ越してきているように感じます。しばらく人口流入は続きそうな気配です。
福田正博は浦和を「レッズと共に」と説明しました。自身も「レッズがなこれば浦和に住まなかった。神奈川出身で海のないところに住めないと思ってた」などと語りました。今でも浦和在住です。
さらに福田正博は「もともとサッカーは盛んだったが、なにもないと言われていた。そこに浦和レッズがやってきた。負けた時は一切街に出なかった」とも語っていたのですが、このあたりは自分の実感としてもあります。
確かに自分が小さい頃は、浦和は特徴のない街だと感じていました。何もないって思っていた記憶が強く残っています。なんなら外に出たいくらいに思っていました。でも浦和レッズがきてから、街に誇りを持てるようになりました。浦和レッズがやってきて、浦和が変わったというのは、確かにそうだと思います。
>>浦和|2019年10月12日|出没!アド街ック天国:テレビ東京
浦和は「モヤさま」にも複数回、登場しています!(訪れているところが違うのも面白いです)