『金麦』CM成功理由は「男の郷愁」と「女のイラつきと反発」という記事より。
発売から4年目を迎えた、サントリーの第三のビール『金麦』。売れ行きは相変わらず好調で、「今年は2000万ケースを目標にしています」(サントリー広報部)というが、その人気の一因として、なんといってもCMの魅力が挙げられる。作家・山下柚実氏の解説だ。
サントリー「金麦」が好調のようですね。CMが影響しているようなのですが、それを作家の山下柚実氏が解説している記事です。
「金麦」のCMの力とは「感覚を揺さぶる」もので、男性には「郷愁」を、女性には「反発」を生むと分析されています。
際立つ麦の風味は、かつて夏休みに麦茶しか飲むものがなかった中年世代の、懐かしい味の記憶を揺さぶった。深夜ラジオのテーマ曲は、青春時代の胸のうずきを思い起こさせたに違いない。そして、CMでは檀れいの浴衣姿、金魚すくい、花火に月見。古きよき年中行事が季節ごとに蘇る。
アラフォーのぼくはあまり、こういう記憶は甦らなかったのですが、世代的にはアラフィフくらいがターゲットなのでしょうか。
一方「反発」は‥‥
「毎回、妻役の女優が夫の帰りを笑顔で待っているという内容ですが、見ていて違和感を持ちます。気楽で甘えたような妻の姿に、イラつきさえ覚えます。最近は、夫の収入だけで生計を立てている家庭は少数派だと思います」
という、新聞投書まで寄せられているのだとか。
男性の「郷愁」を呼ぶ一方で、女性をイラつかせ「反発」させるCMは“両刃の剣”でもあった、と。広告として、見ている人の感情を揺さぶることには成功した、と。
個人的には「金麦」は苦手なCMなんですよね。檀れいの甘えた感じを過剰にしているところが狙いだと思うのですが、逆にそこにイラつきを覚えてしまう派です。
(via Twitter / 萩原 雅之)