北海道新幹線の予約率は25%(飛行機より新幹線が選ばれる目安は4時間未満)

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もうすぐ開業する北海道新幹線ですが(2016年3月26日)、開業から9日間の指定席の予約状況が平均約25%にとどまっていることが明らかになりました。北海道新幹線、予約率まだ25% 開業から9日間の指定席という記事になっていました。

北海道旅客鉄道(JR北海道)の島田修社長は9日の定例記者会見で、北海道新幹線が開業する26日から9日間の指定席の予約状況が4日時点で平均約25%にとどまることを明らかにした。

東京から新函館北斗(北海道北斗市)の所要時間は最短で4時間2分です。飛行機が嫌いな人なら新幹線を選ぶと思いますが、時間を効率的に使おうと思えば、飛行機が選択される所要時間なのかな、と思います。

春休みなのに予約率が低いというのは、なかなか厳しいものがありますね。「当面の乗車率を26%と想定し、年50億円規模の赤字が続く」と試算されているのですが、大丈夫なのでしょうか。50億円の赤字ですよ。

飛行機と新幹線には「4時間の壁」と呼ばれるものがあります。4時間を切れば新幹線が選ばれるし、それ以上なら飛行機が選ばれるというものです。

京から新函館北斗まで3時間45分や3時間50分であれば新幹線が選ばれることも増えるのでしょうが、わずかに4時間を切れないことが心配されていました。それが数字に出てしまっているのかもしれません。

北海道新幹線「4時間の壁」懸念 飛行機との競争、統計が示す苦戦という記事になっていますが、例えば東海道新幹線なら広島あたりが境目になります。

国土交通省の統計を基にしたJR各社の調査によると、新幹線が最短2時間59分の東京と青森では、79%が新幹線。他の地域でも4時間を切る東京と広島は59.6%が新幹線だった一方、5時間近くかかる東京と福岡では、新幹線のシェアは7.3%にすぎない。

函館空港が、北海道新幹線の新函館北斗よりも函館の中心部に近いというのは、新幹線にとっては厳しい条件となっています。