「面白ければ儲かる」に賭けた欽ちゃん球団

「面白ければ儲かる」に賭けた欽ちゃん球団という記事より。

球団の活動開始はNHKの7時のニュースでも取り上げられ、知名度だけなら超全国区。でも「いったいどういう相手と試合をするの?」「どうやって運営しているの?」などなど、素朴が疑問は次々出てくる。調べてみたらこの欽ちゃん球団、野球界にとっては「客を集めるには試合に勝つこと」という大常識を覆す、とんでもない存在なのだった。ラディカルさで見れば、ソフトバンクも楽天も及ばない、かもしれない。

欽ちゃん率いる野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ」の名前を知っている人は多いことでしょう。欽ちゃんが監督で、芸能人や女性選手を巻き込み、チームの存在自体がニュースになっています。ある週刊誌のインタビュー記事では、欽ちゃんは監督という名前ながら野球のことはよく分からず、広報的な位置づけで話題作りをしている、という話をしていました。

さて、その「茨城ゴールデンゴールズ」なのですが、この記事を読むと実態が分かってくると思います。

アマチュア野球は、企業がスポンサーとなった「会社登録チーム(企業チーム)」と、それ以外の「クラブ登録チーム(クラブチーム)」の2つに分けられる(※少年少女向けのリトルリーグなどを省く)。

企業チームの数が減少し、その受け皿としてクラブチームの数が増えているんだそう。

それでいて野球を続けたいがために続けていると、

突然の休部で野球をプレーできなくなった選手たちが「それでも野球を続けたい」と作ったケイ・スポーツベースボールクラブは、当初は企業などから援助は受けず、支援者が手弁当でやっていた。その後は企業チームを破る実績を重ね、現在では個人・法人会員の会費と、協賛企業を得て運営されている。

こんな感じでチームとして成り立って行く事例もあるそうです。

ちなみに「茨城ゴールデンゴールズ」の場合は、欽ちゃんがポケットマネーで運営しているんだそうです。しかし「監督であると同時にオーナーでもあるわけだ。そして、広告塔でもあり、プランナーでもある」欽ちゃんが、これまでの常識を覆したユニークな発想で野球に取り組んでいる訳で、ひょっとするとひょっとしてしまうかもしれない訳で、クラブチームにもどんどん日が当たり、野球自体が活性化していく可能性も秘めています。

試合中、萩本監督はマイクを片手にチームを指揮。ヒット性の当たりを好捕されると「なんでそうなるの!」と嘆いたり、得点すると跳び上がって喜んだりして、約1万8000人の観客を沸かせた。こんなファンサービス1つを取っても、野球関係者には考えられないことだろう。

よく分からない、と語っている欽ちゃんならではのファンサービスかもしれませんね。「見て楽しければ人は集まる。人が集まればビジネスになる」という欽ちゃんの信念、果たしてどうなりますか。