「まいにちを集めよう」がコンセプト。ScanSnapのPFUから、誰でも使いやすいシンプル操作で、iPhoneを高性能スキャナにするデスクスタンド型の新製品「SnapLite」が発表されました。これは誰でも使える楽しくてかわいいスキャナシステムの登場ですよ!
「SnapLite」開発の背景
PFU松本さんからの説明。
PFUはスキャナをグローバルに幅広く展開している。ScanSnapシリーズで実績を残しているが、まだまだニッチだと感じている。そのような中で、もっとスキャナを有効活用して欲しいという思いがあった。そこで発想の転換。日常、手放さないデバイスであるiPhoneを使う「SnapLite」を企画した。新しいブランドを立ち上げた。
「SnapLite」実はデスクスタンドライト。iPhoneがコントローラーになっている。このスタンドとiPhoneを組み合わせることで、高性能なスキャナに変化する。
もっと多くの人に、スキャナのある便利さを感じてもらいたいとして「SnapLite」を開発した。
「SnapLite」には3つの思いを込めた。
1. 日常に溶け込むプロダクト(iPhone急速充電可能)
2. iPhoneで使えなかった機能が使える(A3サイズまで合成で取りこめる)
3. 究極の使いやすさの追求(レーザーガイドに合わせるだけ)
PFUにとって全く新しい市場を開発するために、女性を中心としたプロジェクトメンバーを結集した。開発から営業まで。クリエイティブディレクターとして「TENT」を起用した。
「ScanSnap」開発チームによるデモンストレーション
iPhoneと「SnapLite」はBluetoothで接続する。撮影に最適なライトと赤いガイドラインが点灯する。iPhoneが動かないことを検出すると、自動で撮影モードに移行するシンプルな操作。
余計な背景を切り取り、傾きも補正され、誰でもキレイに取り込むことができる。写真は「SnapLite」というアルバムに保存される。
紙の上に小物を置いてスキャンできるのが、これまでにない新しい使い方。バラバラに置いた紙も、一枚一枚トリミングして取り込むことができる。
合成モードでは、A3サイズを2回撮影して合成することが出来る。
「SnapLite」の展開
「SnapLite」の利用シーン。
・ネイルの撮影
・料理の手順を撮影
・アクセサリーを撮影してオークションにも
・子供が拾った木の実を撮影
こうした使い方はFacebook、Twitter、Tumblr、vimeoなどで展開していく予定。ユーザと一緒に「SnapLite」を成長させていきたいと考えている。
「SnapLite SDK」も提供。アプリを通じて様々なサービスと連携する予定。camiApp、ReceRecoが対応を表明。価格は12,800円(税込)、2014年5月28日に発売開始予定。
PFUのウェブ通販を主軸として販売、Amazon店、楽天市場店。リアル店舗は原宿のアシストオン、AppBankでも販売。Apple Online Storeでも6月下旬から取り扱い開始予定。
Cheeroとコラボにより、リスのロゴがったマグネットクリップが、初回出荷の2,000台に同梱される。
「TENT」の話
デザイナーとしてだけでなく、クリエイティブディレクターとして「SnapLite」とユーザの全ての接点に関わっている。
集めてシェアする象徴として、ドングリを集めるリスをキャラクターマークに。本体はスイッチ一つのシンプルな操作系。操作はiPhoneで。
iPhoneを本体に置くと、自動的にスキャナに切り替わる。iPhoneを置くという動作をUIとして取り込んだ。スキャナに切り替わると初めて、スキャンするためのリスのボタンが点灯する。
質疑応答
Q. ビデオは使えるようになるか、音声でシャッターが切れるようになるか?
A. 今後、対応していきたいと考えている。ソフトのアップデートで対応できればと考えている。
Q. デスクライトとして。iPhoneで明るさを調整するが、電源を入れ直すと明るさは保存されるか?
A. 本体で起動すると100%、ただしアプリを起動すると保存している明るさになる。
Q. 綴りがLiteの理由は?
A. 手軽に使って欲しい、手軽という意味から。もちろん電気のライトにもかけているが。
Q. iPhoneがモデルチェンジすると思うが、その対策は?
A. 検討している。今の情報だと形状は大丈夫と見込んでいる。
Q. 充電ができるが本体自体はコードレス?
A. 本体はACアダプタ。バッテリ搭載などは今後、考えていきたい。
Q. iPadへの対応は?
A. 今回は対応していない。
Q. 他のOSのデバイスへの対応は?
A. Android対応は検討したい。
Q. 販売目標は?
A. 国内で年間6万台は確保したい。月間5,000台くらい。
Q. 手動補正は可能か?
A. 台形補整、色味補正などはオン/オフできる。
Q. トリミングは多角形の場合はどうなるか?
A. 非定形は今後、対応していきたい。
Q. 「TENT」はScanSnapのユーザ?
A. もともとユーザではなかった。仕事をするようになってから入手して使ったところ、こんなに世の中進んでいたのかと驚いた。
Q. 女性や家庭で使いやすくなっているが、ScanSnapはビジネス向け。「TENT」がビジネス向けのデザインコンセプトを考えると、どういう発展が可能か?
A. スキャナはクリエイティブな存在であって欲しい。ScanSnapをなんで知らなかったんだろう、と。デザイナーやクリエイターは知らない。ビジネスというーンにおいても、クリエイティブな広がりは圧倒的にあると思う。もう少しライトな要素を取り入れた、あるべきスキャナの形をそちら側でもやりたいのが本音(笑)
Q. 複数枚撮影はコントラストがないと読みにくいのか?
A. 白の布に白い紙は苦手な部類に入る。そのような場合はハンカチを敷いて頂くと良い。名刺サイズを最小サイズとしている。最大枚数は8枚をサポート。
「SnapLite」はワクワク!
発表会に参加しての感想は「ワクワク」です。このかわいさ、シンプルさだったら、家庭でも使いやすいですね。子供たちと何をスキャンしよう、なんて説明を聞きながら考えてしまいました。
そして「TENT」によるデザインも素晴らしいです。Appleに通じる製品の良質な存在感が心地良さそうです。パッケージを開けるのも楽しみですよ!
アプリは既にダウンロード可能です。
SnapLite
カテゴリ: 写真/ビデオ
価格: 無料
以上、取り急ぎ記者発表会の会場からお届けしました!
SnapLite PD-SL01 | ||||
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cheero CLIP(万能クリップ) CHE-306 | ||||
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余談:
会場は代官山のカフェなのですが、PFU社員の方も、この日のために作ったオリジナルの「SnapLite」エプロンで忙しそうに動かれてましたよ!