IIJの技術力はやはり凄い‥‥と感服するような出来事がありました。てくろぐ: APN構成プロファイルの変更でiPhone・iPadの通信が安定?という記事で説明されているのですが、au系MVNO「mineo」がiOS 8.4を搭載した端末で動作することが確認されたというのです。
従来、KDDI au LTE網を使ったMVNOサービスのSIMカードでは、iPhone・iPadは一切通信ができませんでした。IIJが提供する法人向けのMVNOサービスに同じパラメータを追加したAPN構成プロファイルを適用したところ、iPhone・iPadでもデータ通信ができるようになりました。
この問題があるために「mineo」を離れたという人、選択肢に入らないという人もいたかと思いますが、一歩前進です。IIJでもauの回線を使ったMVNOを開始したので、研究していたのでしょうね。
また、同時に発見されたパラメータにより「LTE圏内なのに、3Gで接続してしまい、なかなかLTEで繋がらない」「通信ができるようになるまで極端に時間がかかる」といったiPhone・iPadの問題も解消できる可能性があるそうです。
さて、これを受けての「mineo」です。公式ブログで、iPhone・iPadのAPN構成プロファイルの変更による動作確認テストについて(続報) | 王国通信 | マイネ王という検証記事が書かれました。
ただIIJ様がおっしゃる「Cellular Payloadにのみ存在する特定のパラメータ」については存在は確認していたものの、利用することはなく従来のAPN Payloadでの記述に存在するパラメータにてmineo向けAPNを定義しておりました。
いろいろな組み合わせを検証した結果、現時点ではiPhone 6/6 Plus(au版)、iPad mini 2(SIMフリー版)では、安定した通信ができているということです。「mineo」でも検証が進んでいるということで、二歩前進でしょうか。
テスト用APN構成プロファイルが公開されていますが「動作テストに使用しているものであり、どのような問題が発生するか詳細確認できておらず、サポート対象外」となのますので、テストに参加できる方のみが試されるのが良いかと。
ブログの記事では「今度は我々が真っ先にこのような情報提供ができるくらいになれるよう努力していきたい」とし、さらに「IIJmioの中の人の方々には本当に感謝しております」と謝辞が述べられているのも、なんだか素敵ですね。
検証されているiOS端末でKDDI系MVNOが利用可能になるAPN構成プロファイルの公開 | BLOGRAMによると、仕様上「テザリングは利用できません」とのことです。