gooランキングに「全国のおもしろい駅名ランキング」というのがありました。面白い駅名とは? と思ったら2位は沖縄県の「おもろまち駅」でした。でも「おもろ」は面白いではないのです。
「おもろまち駅」の由来
「おもろ」というのは沖縄最古の古謡(うた)のことで、これを編集したものが「おもろさうし」です。「おもろまち駅」は、この「おもろ」に由来しているのだとか。
「おもろ」の語源は「思い(うまい)」なのだそう。「おもろまち」は「面白い」ではなく「思い」だったのですね。
トップ5は次のようになっています。
1位 おもちゃのまち駅(栃木県)
2位 おもろまち駅(沖縄県)
3位 日本へそ公園駅(兵庫県)
4位 田んぼアート駅(青森県)
5位 心臓血管センター駅(群馬県)
「おもちゃのまち」は栃木県にあり町名にもなっています。玩具製造関連会社が集積する工業団地「おもちゃ団地」があったことに由来します。
「日本へそ公園駅」「心臓血管センター駅」などはランドマークが駅名になっているのでしょうね。「心臓血管センター駅」は病院の名称変更に伴って駅名も変更しているという歴史がありました。「田んぼアート駅」は、名物の田んぼアートに由来しています。
シンプルすぎる駅名の由来
ちょっと驚いたのは7位の千葉にある「中学校駅」ですね。近くにある佐倉市立井野中学校に由来しているそうですが、なぜ中学校名まで入れなかったのか‥‥。
調べたら「中学校駅」は千葉県の山万ユーカリが丘線にあるのですが、他にも「公園」「女子大」などシンプルな駅名があり、これには理由があるのだそう。
「公園」「中学校」…シンプル駅名さよなら 山万が新駅名募集で次のように説明されていました。
路線が開通した頃には、新たにできた駅の周りはほとんど何もなかった。もともとは広大な緑地だったため地名そのものもなかったという。
地名そのものがなく、開業時には中学校も女子大もなく「将来、そうした施設ができてほしいという構想の願いをこめて、駅名をつけた」のだそう。願望の駅名だったとは!
そして実際に佐倉市立井野中と和洋女子大のセミナーハウスができたそうです(和洋女子大のキャンパス移転は実現せず)。
ちなみに開業25周年を迎えた2008年に新駅名を募集したのですが「変更しないでほしい」という住民の要望が多く、駅名はそのままになったそうです。
2022年は、北海道のチョコレートメーカーのロイズが駅舎建設費9億3,000万円を負担し「ロイズタウン駅」が開業したというニュースもありましたね。
出典元:gooランキング