サッカー日本代表、ブンデスリーガのハノーファー96に所属する原口元気がnoteを開始しました。1本目として「原口元気がnoteを始める理由」という記事が公開されています。
なぜnoteなのか? 原口元気がその理由として書いていたものが興味深かったので、それについてちょっと考えてみました。
場として盛り上がるnote
昨今は芸能人、スポーツ選手など知名度のある有名人がnoteを開始するケースが増えているように思います。「noteはじめました」見かけますよね。原口元気もその中の一人となります。
有名人がnoteという場所を選ぶのには様々な理由があるはずですが、場として盛り上がっているから、というのは大きな理由の一つになるでしょう。
ブログの黎明期にココログ、ライブドアブログ、そしてアメブロと、やはり有名人がブログを開始していたのを思い出します。しういう意味では当時から「ブログ」ではなく、プラットホームが選ばれていたのだな、と考えることもできるかもしれません。
いきなり結論めいたことを書いてしまいましたが「ブログは自己満足。noteが良いと思った」という趣旨のことを書いた原口元気のnoteを見てみると、次のような理由でnoteを選んだと書いています。
・Twitterに投稿するには長い
・Instagramに長文はそぐわない
その上で次のように書いています。
でも、ブログに書いていくのでは、自己満足なもので終わってしまう気がする。
だから、noteが良いな、と思ったのだ。
時系列で記事を投稿していくというスタイルを広義のブログとして考えるなら、noteもブログの一種であるはず。しかし、原口元気にはブログが自己満足のツールとして感じられている‥‥。
ブログは自己満足だけれど、noteは自己満足ではない。これはどういうことだろうと、考えてみました。
確かにブログは一方的に記事を投稿する場所です。記事に関してコミュニケーションするとすれば、Twitterで、となります。良い悪いではなく、ブログの中だけでは完結しません(コメント欄がある場合もありますが)。
積極的にコミュニケーションしようとすれば、エゴサーチをして自分が投稿したブログの記事に対する反応を確認することができます。しかし、忙しいスポーツ選手にはそれは現実的ではないでしょう。
それでは、どうしてnoteが自己満足ではない場として感じられたか、それはフォローという関係性や、標準でコメント欄があること、そして手軽にスキができるといった書き手と読み手のコミュニケーションが、一つのプラットホーム上で完結しているからなのではないでしょうか。
と思い至りました。もちろん、これが正解かどうかは分かりません。分かりませんが、ブログが自己満足で、その反対にnoteがあると感じられるのだとすれば、閉じた(ように見える)ブログと、開かれているnoteという見え方がしているのではないかな、と。
原口元気は「原口ラボ(=実験室)みたいなイメージなのかもしれない」としつつ、次のようにも書いています。
「今」や「未来」につながることを、noteに書き連ねていこうと考えている。
noteを書くことに開かれた希望を感じているのだろうな、と思いました。
情報は情報に集まる
また、情報を発信することで、発見や学びがあるというアドバイスがあったという話も記されています。
noteに興味を持つきっかけも、谷川先生の研究室に所属していて、僕が日本で指導を受ける際にトレーニングに付き合ってくれた九鬼靖太だった。専門的な内容を定期的に発信していくなかで、彼は色々な発見や学びがあったと教えてくれた。
これはnoteに限らず情報発信を続けている人には思い当たるところの多い話だと思いますが、情報発信しているところに情報が集まるというのは、実感として持っている人が少なくないのではないでしょうか。
これが結果として知識のアップデートに繋がっていくわけです。お股ニキ氏のように、野球に関するツイートをしていて出版に繋がった事例があるように、必ずしも専門家でなくとも深い知識を持った人はいます。
こうしたネット上の集合知に触れるためには、自分から情報発信していくのが近道と言えます。お股ニキ氏はメジャーリーガーのダルビッシュ有にアドバイスしたことでも知られています。
情報発信するという意味ではnoteでなくても良いかもしれませんが、まとまったことを書いてより多くのフィードバックを得られる場としては、やはり現時点ではnoteが最適であると言えるでしょう。
noteはマネタイズがしやすい
そして、本人は強調はしていませんが、noteを選んであろう理由がもう一点。
しばらくの間は、無料で公開するつもりだけど、将来的には一部は有料のコンテンツも出していくことになるかもしれない。
このことに関して、
・この取り組みを通してお金儲けをしたいからではない
・売上から社会の役に立つような寄付を計画
という補足もありますが、サッカー選手のセカンドキャリアを考えれば、最近はYouTuberになる人もいますが、noteでも収益をあげられるという、選択肢が増えるのは非常に良いことだと思います。
記事単位で課金するというマネタイズはブログには難しいので、ここはnoteらしさ、noteが選ばれる理由の一つだと思います。
原口元気がnoteに魅力を感じた理由
ということで、ブログは自己満足だと感じた原口元気が、なぜnoteを選んだのだろうか‥‥ということを勝手に読み解いてみました。
大きくいえば、
・コミュニケーション
・マネタイズ
ということなのかな、と思いました。確かに、どちらも「ブログ」には難しいところかもしれません。
ただし、面倒なことをいえば「ブログ」も概念のようなものなので、noteもブログの一種だと考えられますから、やはり「そこそこ長文を書いて情報発信する必要性」はいつの時代でも必要とされるのだな‥‥とも思いますね。
そして手段はどうであれ、有名人の声をダイレクトに読むことができるというのは素晴らしいことです。
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