今年は日本でも大流行りし、雨後の筍のようにボコボコと生まれたバイラルメディアですが、アメリカでは失速してきているようです。メディア・パブ: 爆発的人気を博したバイラルメディアに陰り、一方で伝統メディアは記事のバイラル化に拍車という記事になっていました。
どうもこの1年間で、バイラルメディアのいくつかが失速しているようだ。comScoreが測定したデータでも、多くのバイラルメディアの月間訪問者数が下降線を辿っていた。Upworthy、Viral Nova、Distractify、IJReviewといった有力サイトも揃って今年4月には2000万人台を割っている。
急激な右肩上がりのグラフはワクワクしますが、同じような角度で下降線をたどっているのを見ると、他人事ながら胸が痛くなります。
そう言われると、確かに日本でも見かける頻度が下がったように感じます。アメリカでは「メディアサイトへのソーシャルサイトからの参照トラフィックのうち8割近くをFacebookが占めている」という事情もあるそうで、Facebookが重要とのことですが、日本も似たような傾向はあるでしょう。ただ、そのFacebookでバイラルメディアの記事をシェアする人をほとんど見かけなくなった気がします。
失速気味になった要因は、過当競争のためだったかもしれないが、似たり寄ったりのバイラル記事が氾濫しユーザーに飽きられてきたせいかもしれない。
タイトルを見ただけで中身が予想できたり、過剰に煽る内容だったり、確かに飽きられているという一面はあるかもしれません。ただし、ブームが完全に終わったわけではないだろう、と。
そして、注目はここです。
昨年あたりから話題になっている分散型メディアが立ち上がってきたからだ。ニュースサイトへのトラフィックだけではなくて、外部プラットフォームに置いたニュース記事へのトラフィックも勘案しなけらばならなってきた。
ネタフルでもFacebookの「インスタント記事」について記事にしましたが、こうした他のプラットフォームに記事を置く、というのが重要になってくるだろうと、と。
恐らく、日本でも同じような流れを辿っていくのだろうと思います。