伊藤穣一、MITメディアラボの所長に就任

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Media Lab Announces New Directorということで、2011年4月25日にMITメディアラボより、伊藤穣一氏が新しい所長に就任することが発表されていました。

An influential thinker, speaker, and seed investor driving the international development of the Internet, Ito is widely recognized as one of the world’s foremost writers on innovation, global technology policy, and the role of the Internet in transforming society in substantial and positive ways.

MITメディアラボとは、MITメディアラボ – Wikipediaによると「マサチューセッツ工科大学建築・計画スクール内に設置された研究所」と説明されています。

ニコラス・ネグロポンテ氏のイメージが強いのですが、伊藤穰一は4代目の所長になるそうです。

メディアラボでの研究は、学際的な研究に焦点を当てている。中心技術に直接関わる研究ではなく、技術の応用や、斬新な方法による統合分野を開拓している。そのためメディアラボのプロジェクトの多くは、芸術的な性格を持っている。

伊藤穣一氏は、伊藤穰一 – Wikipediaによると「日本のベンチャーキャピタリスト、事業者、活動家」と説明されています。

本人による「MIT Media Labに参加するにあたって」というブログが更新されています。

その中でMeganが、「Joi, MIT Media Labの所長になるのに興味ない? 実は今、ちょうどNicholas Negroponteとその話をメールでしていたの」と突然僕に言った。僕は、「うーん…よし、もちろんだよ!」と答えた。Meganは、微笑みながらすぐさま携帯を手に取り、タップし始めた。

MITメディアラボの所長に就任した前後のことが綴られています。

「今後、Media Labで僕がしていきたいこと、ラボと一緒にして行くことはすべて、書き、話して行くつもりだ」と伊藤穰一氏。

MITメディアラボ新所長、伊藤穣一氏に聞く」というインタビュー記事もありました。

これと対照的なのが日本の鉄道制度です。彼らは、100年先を見越して東京駅を建てることができたことを誇りにしています。100年たった今も、新しい線路を追加することができているのですが、それが長期計画というものです。一方で彼らは、リスクをとることや、革新的なことを短期間のうちに実現するといったことには長けていません。メディアラボでは、機敏であり、かつ長期的であることを目指しています。

伊藤穣一氏は現在はドバイ在住で、秋からボストンに移住するということです。