「食べログ」が訪問者数で「ぐるなび」を抜く

グルメサイト戦争! 口コミパワーで食べログが首位奪取、王座陥落のぐるなびという記事より。

今年に入り、長らく飲食店情報サイトのトップをキープしていたぐるなびが運営する「ぐるなび」を、カカクコムが運営する「食べログ」が利用者ベースで追い抜き、食べログが首位の座を固めている。

訪問者数で「食べログ」が「ぐるなび」を抜いてニュースになっています。両社の違い、明暗を分けているのは「情報のソースだ」と記事。

どういうことかというと「ぐるなび」が飲食店が発信する情報をベースにしているのに対して「食べログ」はユーザが投稿した情報、つまりクチコミが集まっている点です。

飲食店の意思とは関係なく、利用者の「ホンネ」ベースの情報が書き込まれるのが特徴だ。価格比較サイト「価格.com」を運営し、口コミをサイトの重要なコンテンツとして活用してきたカカクコムが、そのノウハウを飲食店情報に展開した。

確かに、新しい飲食店を探すときに、

・「ぐるなび」のクーポンベースで探すか
・「食べログ」のクチコミベースで探すか

となった時に、いかに割引があっても、やはり雰囲気の良い美味しいお店で落ち着いて食べたいと思い「食べログ」で探すことがほとんどになりました。

特に小さい子連れだったりすると、値段も気になりますが、それ以上に子供を連れて行って大丈夫か、お店の雰囲気はどうか、といったことが気になりますので。

ぐるなびは飲食店が発信する情報という特性もあって、宴会など法人需要にターゲットを合わせてきたことから、昨今の不況による法人需要の減少が逆風となっている。一方、食べログは私的な(いわゆる自腹)需要が中心のため、フトコロ事情が厳しくなる中、消費者のより「店選びに失敗したくない」心理がプラスに働いている。

そうそう「店選びに失敗したくない」ということですね。

「食べログ」は誰かがクチコミを操作できるのではないか、という懸念もあるかと思いますが、投稿者は☆の色でカテゴライズされているというのを最近、知りました。

つまり、特定の店舗にのみ投稿しているような投稿者は、店舗のレーティングに加味されないようです。これはうまい仕組みですね。Amazonでもこういう仕組みを採用したら良いですね。

話を戻します。

ただし、売上ではisologue – 「ぐるなび」と「食べログ」のビジネスについてのメモでも分析されているように、ビジネスモデルの違いからかなりの開きがあります。

このあたり「ぐるなび」が「食べログ」的になっていくのか、それとも逆なのか、ちょっと興味があります。グルメサイトもスマートフォンや携帯電話から見る人が増えているでしょうからね。そのあたりの影響というのも、何かあるでしょうか。

食べログ東京横浜2010 (ゲインムック)

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食べログ京都・大阪・神戸 2010 (ゲインムック)

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