京都大学の研究グループが、リチウムイオン電池の寿命を従来の6倍以上にする材料を開発することに成功したそうです。いわゆる、電池の劣化がしにくくなるということでしょうか。京大、従来の6倍以上の寿命を持つリチウムイオン電池を開発という記事になっていました。
今回の研究では、量子力学の原理のみに基づいて、数千種類という元素の組み合わせの特性を網羅的に計算した。その結果、6種類の元素から構成される物質が有用であることを発見し、実際に資料を作製して検証をおこなったところ、サイクル寿命は従来の約6倍になることが明らかになった。
リチウムイオン電池の寿命が6倍に!
iPhoneなどのスマートフォンのバッテリ劣化がゆっくりとなるのであれば、それは利用者にとって朗報ですし、特に電気自動車のような大型の電池の分野でもバッテリ劣化は課題だったでしょうから、6倍という数字は大きいと思います。
もう一つ、このニュースで驚いたことがありまして「これまでの研究では研究者の勘と経験によって材料開発がおこなわれてきた」のだそうです。「ええーっ!」と思いましたけど、勘と経験が普通だったのですね。
今回の研究では、それを掲載することで、最適な化学組成を見つけることに成功したのだそうです。リチウムイオン電池に、こんな改善の余地があったとは。