新宿東口に誕生した、ユニクロとビックカメラの新店舗「ビックロ」ですが、その誕生の舞台裏が語られている記事がありました。「ビックロ」プロジェクトの舞台裏~「考える人」2012年秋号~です。
それにしても、なぜいま、ユニクロがあえて「ビックロ」に舵を切ったのか。ユニクロのブランディングを長らく手がけてきたクリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和さんにその狙いをお聞きした。
ニューヨークや銀座に旗艦店を作り「ひとまずこの流れは一定の段階に達した」ところに、ビックカメラのテナントに入らないか、という話が出てきたのだとか。
ユニクロ柳井会長は「これは立地も申し分ないし、せっかくのこの機会を最大限に活かさない手はない」と考えたようで「ビックロ」へと繋がっていきます。
そのあまりにもな感じのネーミングに驚いた人も少なくないと思いますが、こんな感じのやり取りだったそうです。
柳井社長がいきなり言った。「この施設の名前が必要だよね。それ、可士和さん考えてください」。さすがの佐藤さんも、「最初は全然イメージできなかった」と語る。ただ、インパクトが必要だな、と思いながら二、三分考えて、「ビックカメラとユニクロだから、ビックロですかね」と答えた。
柳井会長は「うん、そうだ、ビックロだ。そういうことだ」と。通常だと冗談で済まされそうなネーミングですが、これが既定路線となりました。
ビックロと聞いた瞬間にみんなが笑っちゃう感じ。これは非常にパワフルなクリエイティブだと思うんです。実際、このバカげた、ほとんど冗談みたいなことを、グローバルチームが結集して本気で盛り上げるというのは、柳井社長の『グローバル繁盛店』というコンセプトに対するひとつの答えではないでしょうか。
おかしいけど、確かに分かりやすいです。「ビックロ」。子供でも覚えちゃう感じですね。
「掃除機を手にしたような日常的なポーズのマネキンまで登場している」そうですが、どんな相乗効果が生まれていくのでしょうかね〜。