皮膚が半透明で内臓や血管が透けて見えるカエル「スケルピョン」の量産に、広島大大学院の教授が成功したそうです。
内臓・血管丸見え カエル「スケルピョン」の量産に成功という記事になっています。
スケルピョンの種は本州、四国、九州に分布し、山の近くにすむニホンアカガエル。スケルピョンには本来3種類ある色素細胞が1種類しかない。
もともと住田正幸教授が「殺さずに済むような実験動物を誕生させられないか」と、2000年頃に発案したのだそう。
突然変異体を数世代に渡って交配し、皮膚が半透明の「スケルピョン」を生み出しました。この「スケルピョン」というネーミングが秀逸すぎますね。
「スケルピョン」は解剖の必要がなく、長期間にわたって病気の進行などを確認することができます。
住田さんによると、動物愛護の伝統がある欧州で関心が高く、誕生発表時には、海外の通信社が配信。複数の日本商社が輸出品として興味を示し、昨年はインド企業から問い合わせがあったという。
「スケルピョン」には小中学生の教材や、愛好家向けのペットとして期待がかかっているということです。
準備が整えば今月から、ノーベル化学賞を受けた下村脩(おさむ)さんが見つけた緑色蛍光たんぱく質(GFP)を入れた遺伝子を、スケルピョンの卵に注入する試みを始める。遺伝子の情報が細胞内で読まれ始めると発光する仕組みで、この遺伝子がいつ、どこで働くかを観察できるという。
なるほど、こういうことが分かるようになるのですね。
(via Twitter / @すぅ)