「茨城空港」はどこにある?

2010-03-12_1955.png

とりあえず開港したものの、悪い評判ばかりが聞こえてくる茨城空港は果たしてどこにあるのか? ちょっと調べてみました。

茨城県には学生時代の友人を始めとしてたくさんの友人が住んでいたり、アウェイの試合を観戦しに行ったり、実は浦和から大洗も近かったりと何か縁があるので、気になっていたのです。

まあ、確かに都心からは遠いと思うのですが、気になるのは浦和からどうなのか、ということ。サイトでアクセスを見ると。

2010-03-12_1953.png

なるほど、浦和からの利用ならば千代田石岡で降りると30分ですね。ちなみに、千代田石岡まではクルマで1時間〜1時間半くらいだと思います。

羽田空港と単純に距離で比較してみたいと思います(Googleマップで調査)。

浦和-羽田空港 59.3 km 1時間16分
浦和-茨城空港 94.7 km 1時間40分

羽田空港は国道17号で46.6km(1時間0分)とも出たのですが、現実的に下道で行くのは厳しいでしょう。

そうして考えると、距離の差は約35km、時間にして約25分の違いです。距離はアレですが、かかる時間は思った程の違いはありません。

というか、むしろ首都高速は渋滞するので、多少時間がかかると予想されても渋滞する確率の低い茨城方面の方が気は楽です。

ちなみに電車で行ったとしても、1時間15分くらいはかかります。重いスーツケースと小さな子供たちを連れて行くことを考えると、クルマでアクセスしやすいとありがたいのです。

さらに茨城空港がけっこういいんじゃないかと思ったのは、駐車場が無料というのをテレビで見たからなのですね。羽田空港に3泊4日とかで駐車しておくと8,000円とかします。高速料金を考えても、これは大きいです。

ということで、浦和からクルマでアクセスする利便性のみを考えた場合は、茨城空港も悪くないんじゃないかな、と思いました。沖縄とか北海道に飛ばないかなぁ。

まあ、茨城空港に行くこと自体が、ちょっとした“旅感”がありますけどね。

■関連記事

茨城空港が開港、国内線は1カ月遅れ

国内線はスカイマークが神戸と1往復運航するが、正式な就航決定が2月にずれこみ、実際の定期運航は4月16日からと約1カ月遅れる。開港時に「国内線なし」という異例の事態となった。

開港初日に早くも期待外れ「これじゃあ羽田を使う」

第1便となった神戸からの臨時便で到着した大学生、松尾祥平さん(22)=大津市=は「きょうは試しに乗ってみた。安くて、首都圏へのアクセスが良ければいいけど、今のままでは問題がある」と感想を話した。

大丈夫か?茨城空港 定期便は韓国1往復のみ

県はボーディングブリッジ(搭乗橋)をなくすなど経費を削減。航空会社が払う使用料が安くなるとPRし、格安会社を中心に呼び掛けているが、アシアナ、スカイマーク以外に乗り入れを表明している社はない。

茨城空港が開港も1か月は「国内定期便なし」

茨城県と国は開港前、札幌、大阪、福岡、那覇と結んだ場合、年間約81万人の利用が見込まれると説明していたが、4路線とも実現しなかった。アシアナ、スカイマークの定期便2往復が毎日満席になったとしても、20万人余りにとどまる。

「搭乗率80%可能」茨城開港でアシアナ社長

アシアナ航空の尹永斗社長は空港内で記者会見し「当初は70%の搭乗率を予想していたが、県民の支持や関心度が高まり、80%は可能だとみている」と強気の姿勢を示した。

日航、全日空動きなし 220億円の「存在意義」問う声必至

国内大手2社は、全日空が「首都圏には成田、羽田があり、立地を見ても茨城には需要が見込めないと考えている」、経営再建中の日航も「需要があるかどうかが重要」としており、乗り入れる動きはない。

仕分けしろ! 空港20公益法人の“天下り”と“蓄財”

需要予測について、戸崎肇早稲田大アジア研究機構教授(交通政策論)は「基本的に空港を造るために行うため、楽観的な見通しになりやすい。福岡などと結ぶ4路線が就航すると見込み、大きくはずれた茨城空港はいい例だ」と指摘する。