少し前のエントリーなのですが、改めてOn Off and Beyond: ブログ再開します&食べ物を語る本 The Omnivore’s Dilemmaを読んでちょっと驚いたのでご紹介。
ヨーロッパから移民してきて何とか小麦を作ろうとしたがダメだったが、とうもろこしはがんがん育ち、さらに改良を加えて、安価に大量生産できる農業体系ができたため、それをどうやって使うか、と頭を絞った結果、驚くほど多彩なものがコーンから取り出せるようになったそうな。
chikaさんの書評なのですが、つまり「アメリカの添加物文化を作り上げたのが、とうもろこし=コーンだ」なのだそうです。
いろんなものがコーンから取り出せるようになり「ハイフラクトース・コーンシロップ」という安い糖分ができて、売上を増やすためにスーパーサイズのドリンクができたとか、そういう話です。
フライドポテトをあげる油もコーン油が多い。ということで、飲み物と同じ論理でどんどんでかくなっていったらしい。つまり、ジャンクフードに依存するアメリカ人の食生活は、ひたすらコーンを食ベているような状態にある模様。
どこもかしこも、コーンコーン、なのですか。
で、もっと驚いたのが「corn-fed beef」という、コーンを食べて育つ牛の話。
しかし、実は牛は「草」を食べる草食動物で、とうもろこしは体に合わないそうです。コーンはカロリーが高いのでどんどん大きくなり、14ヶ月で400キロ以上に達し、肉には脂がのる、というのが最大のメリット。しかも安い。
で、体に合わないものなので当然、体を壊してしまうのですが、その健康を保つために大量に抗生物質が投与されるのだとか。
日本語だと「穀物飼料で育った優良な牛」ということなのですが、スーパーで気をつけて見てみたいと思います。
カリフォルニアで「立てないほど病気の牛を食用にしてはならない」という法律ができて話題になったことも紹介されているのですが‥‥なんとも‥‥。
ただ、後からOn Off and Beyond: オーガニックは本当に体にいいのか:The Omnivore’s Dilemma続きというエントリーも書かれていて、考えさせられます。