「友達が流された!」鉄砲水が雨宿りの子供たちを襲うという記事より。
28日、全国で豪雨被害が相次ぐ中、神戸市灘区の都賀川で起きた水難事故。「友達が流された」。子供たちは泣きながらそう訴えたという。連日の猛暑を逃れ水遊びに来た人でにぎわう憩いの場は、豪雨から40〜50分の間に濁流に飲み込まれ、雨宿りをしていた児童らを押し流した。
テレビのニュースなどでご存知の方も多いかと思いますが、神戸市の都賀川で、わずか10分程度で推移が1.4mも上昇し、4人が流され死亡するという悲しい事故がありました。
増水の様子を河川モニタリングシステムが捉えておりました。その比較映像がコチラですが、少しの時間でこんなことになるとは‥‥。
地元の人の話として「雨が降ると急に水かさが増すため、昔から“暴れ川”と呼ばれているが、こんなひどい事故は初めて」というコメントが紹介されています。
長女(9)を学童保育に預け現場で遊ばせていた父親(36)によると、長女は雷雨のため川のそばを離れる際、友達の男児と手をつないでいた。しかし突然の濁流に男児が流された。長女は「自分も流されそうになり、重たくなった手を離してしまった」と話したという。
この女の子を含め目の前で友達が流されてしまった子供たちの心のケアが重要ですね‥‥。
都賀川は六甲山系の南のすそ野に位置し、全長約1.8キロ、川幅は平均15メートル。上流で2本の川が合流しており、50メートルごとに標高が1メートル下がる急流。
ということで、非常に急な川だったみたいです。「急激に水位が上昇すると逃げ場を失いかねず、随所に注意看板が立っている」とも。
ただし今回は水位の上昇がわずか10分ということで「想定外の事態」と県では説明しているそうです。
六甲山は海岸線までの距離が短く、急な川が多いため、鉄砲水が起きやすい地形なのだそうです。
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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能勢さんや工事を行っていた建設会社役員の西原剛さん(33)によると、ガードマンを含め9人で作業し、雨が降り水位も上がってきたため工事の中止を決定。機材を川から道路に引き上げている途中に突然、まっ黒な濁流が押し寄せてきた。
1時間後、雷と雨がひどくなったため、子どもたちは都賀川に架かる橋の下の遊歩道に移動して雨宿り。さらに雨が激しくなり、水かさがみるみる増えていった。指導員らは、遊歩道から上がるよう、子どもたちを走らせたが間に合わず、最後は子どもたちを放り投げるようにして避難させた。