チケットぴあが100億円で音楽アリーナを建設する理由

2018 01 22 1431

チケットぴあが、2020年春に開業予定の音楽アリーナを建設していることを、ぴあがアリーナ建設に100億円を投じる狙いという記事で知りました。調べてみると、発表されたのは2017年7月だったのですね。

チケット販売大手のぴあが、自ら手掛ける「音楽アリーナ」の建設である。土地を三菱地所から借り受け、音楽に特化した地上4階・地下1階建ての施設とする。観客席は1万人規模、投資額は100億円で、2020年春の完成予定だ。

場所は横浜市のみなとみらい地区で、初の民間企業単独での大型アリーナ建設となるそうです。100億円という投資金額はかなりのものですが、昨今の音楽事情により2つの要因から自前でアリーナ建設に至ったと分析されています。

1. 「コト消費」の堅調さ(音楽ライブ市場が伸びている)

「国内の音楽ライブ市場は16年に約3300億円と10年に比べて約2倍の規模に拡大」しているそうです。

2. 2020年以降に予想される施設の不足

東京オリンピック期間中は大型施設でのコンサートがかなり制限される上に、首都圏でも最新は2000年のさいたまスーパーアリーナで、老朽化なども含めて対応するための新設アリーナとのことです。

コンサートやイベントというと、確かにさいたまスーパーアリーナで開催され、その名前を聞くことが多いですが、チケットぴあのアリーナ施設が完成すれば二分するのでしょうか。

なお、スポーツなどと併用することなく音楽に特化することで、効率を高められるということですが、それが吉と出るかというところもあるかもしれませんね。

プレスリリースは2017年7月に出ていました。ぴあ、収容1万人規模の大型音楽アリーナを、横浜・みなとみらい地区に2020年春開設というものです。

「東京五輪を控えてホール・会場不足が社会問題化し、その需要を支えきれない状況が生じています。ぴあでは、こうした業界の懸案に向き合い、今回のアリーナ建設をはじめ、社業を通じた社会的課題の解決に貢献してまいりたい考え」としていました。

チケットぴあの新アリーナは敷地面積12,000㎡、建物規模は地下1階、地上4階、収容客数は約10,000人(着席時)となっています。