野狐禅

てっきり「のぎつねぜん」だと思っていました。調べたら「やこぜん」という読むらしいです。先日、テレビの音楽番組に出ていて、最近あまり見ないスタイルでけっこう気に入ってしまいました。ギター&ボーカルの竹原ピストルとキーボードの濱埜宏哉の二人組。テレビではそこにドラムが入っていました。

野狐禅

ギターを弾きながら、話すように歌い、そしてサビになるとフレーズをがなりたてるそのスタイルに、最初、どこかで聞いたことあるなと思ったんです。そうだ、SIONだ、と。若くてガツガツしているSIONだ、と。そして歌詞の内容から思ったのはブルーハーツと似ているということ。曲を作っているのも竹原“ピストル”だ。なんだか、最近見かけるブルーハーツフォロワーの匂いがプンプンしました。

でも、いかにも、という感じの演奏・楽曲・ありがちな歌詞ではなく、タオルを頭に巻いてフォークギターをかき鳴らすその姿は、荒削りな中に伝わる何かがありました。そして、良いと思ったのは、ピアノ。フォークギターとピアノのコンビネーションは非常に取り合わせがよく、新鮮な感じがした程です。まだデビューしたばかりのようで、シングルしかないので、アルバムが出たら他の曲も是非聴いてみたいと思います。なにしろぼくは、SIONもブルーハーツも大好きだったんです。

野狐禅とは「悟ってもいないのに、あたかも悟ったような言い方をすること」という意味で、広辞苑にも載っている言葉だそうです。

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