容器を置くと保温開始するという「USBカップウォーマー」が付録の「DIME 2022年12月号」を購入してみました。
仕事中に毎日2〜3杯のドリップコーヒーを飲むのですが、秋から冬に向けて寒くなると、保温の効くマグカップを使っていてもとどんどん冷めていきます。
DIME付録の「USBカップウォーマー」を使い、そこそこの温度をキープしつつ温かいコーヒーが飲めたら良いと思い、実際に購入し、その実力をチェックしてみました。
果たして何度くらいでコーヒーを保温してくれるのでしょうか!?
DIME付録の「USBカップウォーマー」を購入
容器を置くと保温を開始する「USBカップウォーマー」は「DIME 2022年12月号」の付録です。2022年10月13日発売、価格は1,200円です。
耐熱ガラス、陶器、ステンレス、哺乳瓶、缶、紙コップに対応し、飲みごろの温度をキープしてくれるというアイテムです。その“飲みごろ”とやらが何度なのか気になるところです。
箱から取り出したところです。DIMEのロゴ入りです。
裏側です。下の方にスイッチらしきものがあります。
カップを置くとスイッチが入る(保温を開始する)ようになっているのですが、重みでこのボタンが押されるという仕組みなのですね。
シンプルな機構ですが、逆に言えばある程度の重量がないと、保温機能も動作しないということになります。
「USBカップウォーマー」何度になるのか?
いつものマグカップを使い、熱湯でドリップコーヒーを淹れ「USBカップウォーマー」で温度がどのように変化するかチェックします。
30分後の「USBカップウォーマー」自体の温度です。
表面の温度を計測するとどうも左上あたりが最も高温になるようなのですが、約120度ありました。
それ以外の場所だと50度前後です。
30分後のコーヒーの表面温度は41.6度です。
このテストをするときにあまり意識していなかったのですが、サーモスの断熱マグカップを使用したのですね。普段遣いということで。
しかし、どうも断熱効果が高く、底面に熱がこもって100度オーバーを記録してしまったようです。
コーヒーを飲み終えてカップの内側の底を触っても「USBカップウォーマー」からの熱さが伝わっていなかったので、ある意味では断熱効果すげーとなったのですが、実験としては失敗です。
テストその2
続いて紙コップに水を入れてテストしました。
ダイソーで売っている205mlの紙コップに8分目くらいの熱湯を入れたのですが、軽すぎてスイッチが入りませんでした(そのためマグカップを乗せています)。
このテストでは紙コップの中の底面に検査機の光を当てて温度を計測しました(透明なので底面まで検査用の光が届いてしまう)。
1時間後で40度くらいでした。が、底面の温度だと「USBカップウォーマー」からの影響が強いのではないかと思い、普通のマグカップでも計測してみることにしました。
テストその3
陶器のマグカップを使い、いずれもドリップコーヒーの表面温度を計測しています。
開始。80.6度。
30分後。49.4度。
60分後。44.1度。
120分後。37.2度。
テストその4
キャンプで使っている、熱伝導の良さそうなステンレスのマグカップでも計測してみました。
開始。71.2度。
60分後。40.7度。
DIME付録の「USBカップウォーマー」の感想
限られた実験ではありますが、分かったことは「60分後に約40度をキープしている」ということです。
もちろんマグカップの材質に影響を受けると思うので、必ずしも40度でもないと思いますが、陶器とステンレスではどちらも約40度でした。
40度を飲みごろと感じるかどうかは人それぞれでしょう。個人的には熱くもなく、かといって、ものすごくぬるいかというと決してそこまででもない‥‥という感じです。
でも、個人的な飲みごろなら、もう少し熱いと良いかな、とは思いました。
でも、冬場はあっという間に冷めていくコーヒーを思えば、飲み終えるまでの30〜60分くらいをそこそこの温度でキープしてくれると思うと良いアイテムかもしれません。完全に冷たいと冬は美味しく感じないですしね。
日本酒を飲む人ならば、いわゆる“ぬる燗”くらいだと思ってもらえると良いと思います。
もしかすると、ゆっくりぬる燗を呑む道具としても向いているのでしょうか? 酒器の検討が必要かもしれませんが、冬の晩酌のお供になったら楽しいですね。モバイルバッテリーで使えるので、呑む場所も自由自在です。
最後に一点注意ですが、何かが倒れて乗ると電源が自動で入りやすいこと、場合によっては熱がこもって100度オーバーになる可能性があるので、使用しない時はUSBケーブルは抜いたほうが良いでしょう。