40代を中心に“ローハス”な生き方が浸透中だそうです。
新しい価値観をもつライフスタイルとして、「ローハス」が注目されている。「ローハス」は、Lifestyles of Health and Sustainability の頭文字をとった造語で「LOHAS」と綴る。「環境、自然、健康に優しいライフスタイル」として、日本でもじわじわと共鳴の輪が広がっている。
なんとなくロハスをどこかで耳にしたことがあると思っていたのですが、そういう意味だったのですか。ある程度、生活が落ち着いて余裕が出てくる40代に浸透し始めているというのもなんとなくうなづける話。「環境、自然、健康に優しいライフスタイル」というのは決して悪いことではありませんよね。
記事によると、アメリカでもロハスという概念が広く認識されるようになったのは最近のことだそうです。その社会化に大きな役割を果たしたのが「LOHAS Journal」という雑誌で、編集長は「本誌が創刊した1996年には、わざわざ自然食品を選んで買うような消費者は、約3%にすぎなかった」が、「今やLOHASスタイルは主流になった」とコメントしています。ある調査によればアメリカでは成人の30%が、EUでは35%が「ローハス消費者」だそうです。
これまでにもロハス的なライフスタイルの人たちは多くいたと思いますが、そこにロハスという、概念をうまく言い現した名付けをしたのがポイントでしょうね。今までだと「共生」といったキーワードだったでしょうか? 他には自分の生活にゆとりを持たせる意味ですが、スローライフなんていうのもありましたね。
記事によればロハスは次のようにまとめられています。
年代や職業、民族に偏りなく存在し、自分の健康だけでなく、社会的責任への関心、人間関係や助け合い、自己啓発、精神性、フェミニズムなどにもこだわる。また、本物志向で、地球環境の持続可能性を優先し、率先して行動する人が多いという。
当然、ロハスな人々が増えるとそこにビジネスが始まり、
有機食品やサプリメントなどの健康食品、代替・補完医療、自己啓発プログラムといった健康市場と、環境に優しいエネルギーシステムや住宅、エコグリーン製品、ガーデニングやエコツーリズムなどの環境市場とが一体となって、巨大な「ローハス市場」が形成されている。
ということです。アメリカだけで2,268億ドル(2000年)にもなるそうです。「ローハスな生き方は、今後日本でも、欧米を上回る勢いで人々の間に浸透しそうだ」とのことですが、これからブームになるのは間違いないでしょうね。