麹町のイタリアンレストランと聞くと、大衆酒場ばかり行っている身としては「おおっ」と少し気後れしてしまうところはあります。
「新しくオープンしたトラットリア ピエトラ ビアンカを体験してみませんか?イタリアのプーリア料理です」とお話を頂き「おおっ」と少し思いました。
しかし調べると「トラットリア」とは大衆向けの家庭的なレストランとのこと。しかもプーリア料理というのは聞くのも初めて‥‥魚介類も旨いらしい‥‥と、きたら!?
これはきっと新しい食体験ができるに違いないと、2月某日に訪問してきました。豊洲一の仲卸「やま幸」のマグロも食べられるとも聞きましてね〜!
※招待して頂いたレポート記事です。
プーリア料理とは?
プーリア地方というのは、イタリアのブーツのかかとの部分です。南イタリアの料理ということになります。
「オリーブオイル、トマト、ブドウの生産量は、イタリアでトップとなっており、二つの海から揚がる魚介類も豊富」で、しかも魚介類の生食にも馴染みがあると。
これは日本人の口に合いすぎそうなイタリア料理なのでは‥‥と期待もむくむくと膨らみます。
市ヶ谷駅、四ツ谷駅、麹町駅から徒歩圏内
麹町駅が最寄りと聞くと馴染みがないと感じる人も少なくないかもしれません。
「トラットリア ピエトラ ビアンカ」が一番近いのは麹町駅ですが、市ヶ谷駅、四ツ谷駅からも徒歩圏内ですので、近所に勤務したりしていなくても「トラットリアに集まろうぜ!」ってやりやすいと思います。
ビルの階段を上がると、地中海風の入口が出迎えてくれます。さらにこの階段を上がります。
階段を上がるとガラスでキッチンが見える扉があります。こんばんは〜、今日はよろしくお願いします!
店内は意外に広く、着席したところから見える範囲にはカウンター席が3席のほか、4人掛けのテーブル席が3つあります。
さらに奥にある部屋も見せていただくと、こちらにはグループで貸し切りするのに良さそうなスペースがありました。
奥に「11」の青いユニフォームが見えますが、これは親交のある横浜FCカズ選手の直筆サイン入りユニフォームです!
あまりにもオシャレだと大衆酒場オジさんは気後れしてしまうのですが、ほどよく家庭感があり落ち着く店内のデザインでした。ぬくもりが感じられますね。イタリアのマッマの家に帰ってきたみたいです(あくまで想像です)。
「トラットリア ピエトラ ビアンカ」を切り盛りする本間シェフ。この店をオープンするにあたりイタリアを食べ歩き、プーリアと見定め3ヶ月間の修行をしてきたそうです。
修行期間には畑仕事も手伝ってきたそうで「トラットリア ピエトラ ビアンカ」で使用する野菜が千葉県キレド(栗田さん)や埼玉県のさいたまヨーロッパ野菜研究会といったこだわりとなっています。
アラカルトから選ぶプリフィックスコース5,500円がオススメ
「トラットリア ピエトラ ビアンカ」はアラカルトで料理をオーダーすることもできますが、前菜、パスタ、メイン、デザートから一品ずつ選び、パンとコーヒーがついて5,500円のプリフィックスコースがオススメです。
グループでも、各人が違うものをチョイスするといろいろな料理が食べられますよ。今回は2名で2種類ずつ頼む形となりましたが、量もなかなか多く、5,500円はリーズナブルに感じてしまいました。
それでは食べた料理や飲んだワインを写真でご紹介します!
テーブルの上にはオリーブオイルや唐辛子なども置かれています。オリーブオイルもたっぷりと使えますね! お好みでどうぞ。
せっかくなので、ワインも全て料理に合うよう小高支配人にお任せしました。小高さんがまた気取らず話しやすい方で、ワインのことや料理のこと、色々とお話を聞かせて頂きました。
ドリンクメニューです。プーリア産ワインは68種類もの中からセクレトできます。
ワインはボトルで3,000円から。
ビールやカクテルもあります。
前菜
古都鎌倉ベベさんの手作りブラッターチーズと生ハム盛り合わせ
本日の魚介プーリア式小皿前菜盛り合わせ
・真鯛のカルパッチョ
・タコとセロリのマリネ
・白魚のフリッタータトマトソース
・サザエの燻製
・ドライトマトとほうれんそう
・自家製ツナとひよこまめとイタリアンパセリをオリーブオイルで和えたもの
店名と同じ名の「PIETRA BIANCO」という白ワイン。
せっかくなので美味しいオリーブオイルもたっぷりと頂きました!
一皿一杯くらいの勢いで進んでしまうワイン‥‥料理が美味しいので、どんどんワインが進んでしまうのです。味付けも日本人の口にちょうどよい濃淡だと思います。
パスタ
焦がし小麦のオレキエッテ チーマ ディ ラーペとアンチョビソース
こだわりの野菜。プーリア料理は素材の美味さを実感できますね!
器もかわいいのですが、プーリアの陶器工房から温かみのあるものを厳選し直輸入しているそうです。
プーリア地方ではブラチョーレという肉料理を食べるときに、ニンジンやセロリが出てくるそうで、箸休めにかじるのだそう。現地調査しているからこその情報ですね。日本なら漬物でしょうか?
そして、生の人参が美味しい‥‥。
FIVE ROSESというロゼワイン。
全粒粉のフリチェッリ プーリア風サルシッチャ色々なハーブと共に
サルシッチャというのはイタリアのソーセージのこと。
テーブルに用意されていた唐辛子で食べてみたのですが、これがかなりの辛さ!
ピッコロペペローニという唐辛子で作っているそうですが、ピッコロという名前なのにけっこう辛いんです。これはクセになります。
メイン
料理もメインへということで赤ワインになりました。
豊洲市場すっげー美味い鮪屋のマグロの炭焼き
これが豊洲一の仲卸と言われる「やま幸」のマグロ。完全にステーキですね!
外側が炭で炙られ、中は十分にレアです。紫大根の鬼おろしを添えて。
子羊と季節野菜のロースト
アラカルトだと2本ですが、プリフィックスコースの2人だと1本で出てきました。ちょうどよいお腹の具合です。美味しい満腹へ!
たまらず赤ワインをお代わりしました。
野菜はゴボウとポロネギ。
デザートとコーヒー
本間シェフ手作りティラミス。
ビーツを使った本日のドルチェ。
これで最後‥‥と思ったのですが‥‥。
隣のテーブルでデザートワインを飲んでいる方がいて、つい。
「トラットリア ピエトラ ビアンカ」感想
イタリアのプーリア料理という、人生初体験の料理を頂いたわけですが、新鮮な魚介類を使った料理は、特に前菜の盛り合わせなどは日本の料理にも通じるものがあるのではと感じました。とても安心のできる味です。
何よりこだわりの野菜も美味しいので、肉や魚の付け合せの野菜も、最後まで美味しく楽しむことができますし、なんなら主役を張れるくらいの野菜たちです。「トラットリア ピエトラ ビアンカ」に行ったら、ぜひ野菜料理の美味しさも堪能して欲しいですね!
美味しい料理と、美味しいワインを気取らずに楽しむことができるトラットリア。これだけの味とボリュームでプリフィックスコースが5,500円というのは、実は最高にお値打ちなのでは‥‥!?
ちなみにランチのパスタコースは1,300円からです。これはランチも訪問してみたいですね!
「ピエトラビアンカ」とは「白い石」という意味です。「白い大地」からの恵みを、南イタリア料理の真髄であるシンプルな調理で再現する「トラットリア ピエトラ ビアンカ」。
最高でした。ごちそうさま!!!!!!
「トラットリア ピエトラ ビアンカ」の住所と地図
>>トラットリア ピエトラ ビアンカ(公式サイト)
>>トラットリア ピエトラ ビアンカ (Trattoria Pietra Bianca) – 麹町/イタリアン [食べログ](ネット予約可能)
住所:東京都千代田区六番町3-11 玉柳テシコ六番町ビル 2F