ついに‥‥やっちまったか‥‥。
「小鳥ピヨピヨ」という可愛らしい名前のブログを書いている @kotoripiyopiyo こといちるさんが、14歳の頃に書いた小説をKindleで出版してしまいました。こういうことがあるから、電子書籍って怖いんです。
一部で話題沸騰だった、僕がリアル中二つまり14歳の頃に書いた小説を公開。
完全に黒歴史で、中二病どっぷりです。手抜きなしに、以下の中二病的要素全部入りです。
● 超能力
● 天使と悪魔
● 無敵モード、俺TSUEEEEEE!!!
● SFっぽいギミック
● ポエム
● かめはめ波的なものを発射
● マンガチックなギャグ
● 潔癖な倫理観
傷口に塩を塗るどころの騒ぎではないですよ。癒えていた傷口を、40歳をこえてほじくり返すような、そんな荒行ですよ、これは?
どんな修験道なんですか、いちるさんは!
本人は出版の喜びを次のように綴っています。
▼僕が中2(14歳)のとき書いた小説『我が名は魔性』を公開します:小鳥ピヨピヨ
家に戻り、DVDを前にして、僕は、14歳のころの自分に、語りかけました。
「お前の小説を読みたいって言ってくれてる人たちがいるけど、どうする?」
14歳の僕は、目を輝かせて、こう言いました。
「大人が読んでくれるの? 嬉しい!!!」
心の中に14歳の自分がいるとか、まあ、ぼくもいますけど、どんなジョナサンかと。しかも、その14歳の自分は飼いならせていない。14歳の自分の衝動に従う訳ですよ、40歳を超えたおっさんが。どんなジョナサンかと。
いちるさんの出版を煽った人は、こんな発言をしております。
▼私が『我が名は魔性』を神速で購入した理由 #我が名は魔性:[mi]みたいもん!
いい大人が中二の頃に書いた小説のことをひと前で口にする
こんなネタ、煽るに決まってますよね…。そりゃ、facebookとか、実際に会っても、かなりがんばって煽りました。
でもね、私はどっかで油断していたんです。
まさか、いちるさんホントに出版するわけがないよね…と。
個人的になんですけど、最近のいちるさんは、開いてはいけない扉を開いてしまった気がしていたのですね。
急にソーシャルメディアでの活動が活発化したのです。大人の承認欲求をこじらせてるのかなー、なんて思って眺めていたんです。
別ブログの「小鳥メモメモ」とか凄いですよ。どうしたんですか、ブログ10年選手のいちるさんがはてブとかいいね!の数とか気にして記事を書いたりして!
もうそういうのは卒業したんじゃなかったんですか!?
でも、違ったんですね。何か扉を開いてしまったのではないのですね。
ちょwwアイコンww twitter.com/narumi ええと、先日友人の@kotoripiyopiyo が中二の時に書いた「ラノベ」に表紙を書きました。「アマノっぽく!アマノっぽく!!」と発注するいちるさんを見て「中二病というより中学27年生なのね。」と思った。
— 381さん (@381) 2013年5月2日
いちるさんの中には、14歳の頃と代わらず、ずっと「魔性」が住んでいた。長いこと眠っていた「魔性」が、四十を過ぎてから目を覚ました。ただ、それだけのことだったんです。
不惑のおじさんが取り戻した本来の自分。14歳の自分から、時を超えて送られたメッセージ。なんとも素晴らしいじゃないですか。素晴らしいジョナサンじゃないですか。
ぼくも中高生の頃に書いた(曲をつけるための)詩が発掘されることがありますが、それは見なかったことにして机のおくに封印します。とてもじゃないけれど、誰かに見せるなんてできません。
だから、今回のことがどれだけ英断か分かります。エヴァンゲリオンの最終話で、白い部屋にいちるさんが座り、みんなでパチパチ拍手している、そんなイメージが頭に降ってきました。
「おめでとう」
すげーよ、いちる!
そんないちるさんには、この曲を捧げます!!
ということで、清田いちる先生の次回作をお楽しみに!
我が名は魔性[Kindle版] | ||||
|