「リウーを待ちながら」抗生剤の効かない細菌が日本でパンデミックを起こすリアルな医療サスペンス

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朱戸アオの「リウーを待ちながら」はイブニングで連載中。確認したところ2巻まで発売されていました。静かな、そして淡々と進行していく物語が、逆に恐ろしさを感じさせます。スーッと怖い。日本でいったい何が起ころうとしているのか!?

富士山麓の美しい街・S県横走市──。駐屯している自衛隊員が吐血し昏倒。同じ症状の患者が相次いで死亡した。病院には患者が詰めかけ、抗生剤は不足、病因はわからないまま事態は悪化の一途をたどる。それが、内科医・玉木涼穂が彷徨うことになる「煉獄」の入り口だった。生活感溢れる緻密な描写が絶望を増幅する。医療サスペンスの新星が描くアウトブレイク前夜!!

パンデミックというよりは、世代的にはアウトブレイクといった方が分かりやすいでしょうか。病気が爆発的に広まるアレです。「リウーを待ちながら」もアウトブレイクの話なのですが、全く違う世界の話ではなく「なんだかこれありそうだぞ?」と思えるような話の温度感が怖いんですよね。

Amazonカスタマーレビューもかなり高評価です。医療モノというよりはサスペンスモノでしょうか。とはいえ話の中心はやっぱり医療ではあるのですが。興味のある人はぜひ読んでみてください。

Kindle版もあります。