武富健治というと「鈴木先生」で、どこかいい話のイメージがあったのですが(心理描写はちょっと怖いところもありましたが)、去年に「惨殺半島赤目村」を読んでから、ダークな作品が多いことを知りました。ということで「武富健治実話作品集 狐筋の一族 死と暴力編」も読み始めました。
もう一つの武富健治解禁!『鈴木先生』の著者が贈る異色の短編集!人間の恐さに思わず鳥肌が立つ、武富ワールド全開の作品集。
「もう一つの武富健治解禁!」ですよ。もしかすると、本当はこちら側の方なのかもしれませんね。死刑囚と獄中結婚した女性の話や、ハサミ男といった都市伝説、殺人までやっていた男性の告白など、実話を基にした暗い話が続きます。
なんというか、目を背けたくなるシーンも少なくないのですが、40歳を過ぎた今でも「こういう世界もあるんだな」と興味深く読んでいます。知らなくても良い世界かもしれませんが。Kindleで300円です。
ちなみに「狐筋」というのは、憑き物が付いている筋、みたいな意味のようですね。狐憑きの一族、といった意味合いでしょうか。
個人的には「秘境と因習」の方が興味あるかも。こちらも読んでみます。