あるSNSの最期——ドタバタの末に幕を閉じた「UUME」という記事より。
「GREE」「mixi」のヒットに始まり、次々に登場したソーシャルネットワーキングサイト(SNS)。その1つ「UUME」が3月20日、姿を消す。ユーザーサポートがなくなり、運営企業が突然変わり、掲示板の書き込みが削除され、アクセス不能になり——終えんの兆候はあった。
「サービス終了を知らせるメールは3月11日午後、ユーザーのもとに届いた」ということで、これ、ぼくのところにも届きました。つまりはUUMEの会員になっていたのですが、すっかり忘れていました。
記事にもありますが、
Fairoaks Information Technologies Inc.の経営上の判断により、2004年一杯を目処に日本市場より撤退し、同時期に日本子会社であるフェアオークスジャパン株式会社を閉鎖する事に至りました。閉鎖に伴い、同社の日本における人員をすべて解散し、UUMEのサイト所有はフェアオークスジャパン株式会社から、米国本社の管轄下に移り、しばらくサービスを続ける経緯になりました。
という内容で、さらに、
2005年よりUUMEはFairoaks Information Technologies Inc.の管理下でサービスを持続致しましたが、運営スタッフの不足により、今までの間、メンテナンスやサポートに不備が多く生じ、ユーザーの皆様には多大なご心配・ご迷惑をお掛け致しました。
ということで、なんだか勝手なメールだな、と思っていたのですが、記事によればUUMEユーザは相当に混乱していたようです。
運営元だったフェアオークスジャパンは中国最大のSNSを運営するFairoaks Information Technologiesの日本法人だったそうで、折からのSNSブームに便乗して日本に進出したものの、収益を上げられなかったということなのでしょう。2004年で日本法人は撤退し、親会社に引き継がれたとはいうものの、事実上は放ったらかしになっていたようで、なんとも乱暴な話のように思いました。
あるユーザーはこう話す。「サービスが停止すること自体は仕方のないことだが、何カ月もの間情報が遮断された状態になってしまったのが残念で、後味の悪い最期となった。この不信感がほかのSNSサービスに及ばないことを祈る」。
全くです。