楽天がプロ野球に参入へ

全会一致で楽天 経営状況などで優位に という記事より。

本拠地が同じ仙台で、観客動員、日程編成などから「両社とも認めるのは現実的に不可能」(滝鼻議長)で「相対評価で比較論議した」(豊蔵議長)。その結果「継続的・安定的経営が可能な経営体力のある企業という点で楽天が勝る」(滝鼻議長)と説明した。

まずは仙台のみなさん、おめでとうございます。地元にプロスポーツがあるというのは、本当に素敵なことだと思います。選手と、そしてチームを愛してください。

出来レース的なところもあったので、楽天に決まってもあまり思うところはないのですが、とにかく仙台を大切にして、IT活用で全国区へ、ということは考えずに、地域に密着した展開をして欲しいと思います。本当に大変なのはこれから、ですからね。三木谷氏はJリーグに続き、プロ野球にも参入です。

経営状況に関して、

ライブドアが営業利益35億3000万円(04年3月期)のうちイーファイナンス(ネット証券)が74%と収益源が1事業に集中。楽天は71億500万円(04年6月中間期)のうちEC事業(ネット通販)42%、金融事業38%。滝鼻議長は「楽天は収益の柱が2本ある。ライブドアは金融事業の業績変動が経営に影響する」と長期保有に不安が見えた。

という収益構造に関する比較と、

両社とも球団赤字は親会社が補てんする方針。経常利益は楽天が145億円(04年12月・会社四季報予測値)、ライブドアが50億円(04年9月予測)。パ・リーグの経営現況から最大40億円の年間赤字を想定すると「利益の8割が消える」(ロッテ・重光オーナー代行)と不安が強まった。

という利益に関する比較が大きく分かれたそうです。

楽天、ライブドアともに株価上昇ということで、楽天の参入も好感されたんですね。

市場関係者は「赤字必至の球団経営では、ライブドアの方がより事業リスクが高い。投資家は話題性より収益性で、慎重になっている」

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オーナー会議議長の巨人滝鼻オーナーは「安定的な経営体力がある企業が望ましいと判断した。実行委員会では、各種資料と監査法人の財務分析資料から、楽天の経営体力がライブドアより勝っていると判断し、楽天の新規参入を全会一致で決定しました」と発表した。

滝鼻議長「楽天の経営体力勝っていた」

新規参入を申請した2社はいずれもIT関連企業。豊蔵会長は「2社は企業としての成熟性に若干乏しい」と厳しい見方を示したが「規模は小さくても、成長力、発展性、経営者の熱意をくんで、われわれの仲間に参加していただけると判断した」と話した。

堀江社長無念 それでも再度の加盟申請も

皮肉な口調にも悔しさがにじむ。広報担当が質疑応答の途中で会見を打ち切ろうとすると「いいよ。もうちょっとやる」と自ら“延長”を申し出た。近鉄買収に名乗りを上げ、硬直した球界に一石を投じた。参入申請も楽天より先だった。

最強イヌワシ軍団に いきなり制度改革要求

「僕は野球界のしがらみがない。ストレートに考えていることをぶつけていきたい」と三木谷社長は言った。スピードをモットーに急速に業容を拡大した本業と同じく、球界改革にどん欲に取り組む覚悟だ。