アルバムの宣伝にP2Pを活用

スティーブ・ウィンウッド、アルバムの宣伝にピアツーピアを活用というニュースより。

ウィンウッド氏が立ち上げたインディーズレーベル、『ウィンクラフト・ミュージック』では6月中、レコードの売上が目に見えて増加した。ファイル交換サービスを通じて無料で楽曲やプロモーションビデオを提供するといった宣伝が功を奏したためだ。

記事によれば、6月15日にオーディオファイルをP2Pで公開して以来、昨年の6月に発売したアルバムの売上が、地域によっては最大で8倍(!)まで跳ね上がったそうです。P2Pでファイル公開可能なレーベルにとっては、これは非常に魅力的な話かもしれません。日本のアマチュアバンドでもそういった試みをしている人たちはいるのでしょうか? メジャーレーベルだって“今なら”話題になるでしょうね。

一連のデジタルファイルによる宣伝キャンペーンをとりしきったマーケティング会社、米ジュン・グループ社は、「これほど費用対効果が高く、多くの人々に届き、実効性のある媒体はほかにはない」と述べている。

P2Pでファイルを配布すること自体にはお金はかかりませんからね。それで売上が8倍になっている地域があるのですから、コストパフォーマンスは良いでしょう。

ただしモリス氏によると、アルバム売上増加の原因としてはテレビコマーシャルの効果も考えられるため、P2Pに全体としてどれだけの宣伝効果があったかを突き止めるのは難しいという。それでも、ファイル交換ネットワークは、「新発売されたレコードの宣伝や、アーティストに関する話題作りには役立つ手法だ」と指摘している。