2023年10月2日のGoogleロゴは「円地文子」をモチーフにしたものとなっています。円地文子は小説家です。代表作に「ひもじい月日」「女坂」などがあります。
Googleロゴが「円地文子」に
円地文子は1905年10月2日生まれで、生誕118周年を記念したロゴとなっています。
Googleの解説によると、円地文子は第二次世界大戦後に一躍有名になった、日本のフェミニストで作家とのことです。
円地文子は、女性に求められる不公平な家庭生活について、自身の経験をそのまま反映した戯曲や小説を書いたということです。
幼少の頃から歌舞伎などの物語や芸術に親しみ、21歳のときに発表した戯曲「生家」で好評を博すも、第二次世界大戦で家を失い、戦後に病気になったことで、長く療養生活をします。
その後、日本の家父長制社会がもたらした男女差別、平等の欠如、女性に対する不当な扱いをテーマに「ひもじい月日」を発表し、第6回女流文学者賞に当選。文壇復帰を果たします。
円地文子は、平安時代の女性が書いた作品を好み、母性、家族の義務、欲望、老いなど似たようなテーマを採用し、強く内省的な女性を主人公にした小説を発表しました。
「源氏物語」を現代語訳した「円地文子訳源氏物語」や、連合赤軍事件を背景に家族の崩壊を描いた「食卓のない家」などを発表しました。
Wikipediaによれば、円地文子は1960年代前後に刊行されたいわゆる日本文学全集において、その殆どに収録される存在であり、また谷崎潤一郎賞、女流文学賞はじめ幾つもの文学賞の選考委員を務めたということです。
円地文子は、1986年11月14日に81歳で亡くなりました。