「子ども1人にロボット1台(ONE ROBOT PER KID)」というコンセプトの低価格ロボットキット「mBot」のサンプルが送られてきました。いったいどんなキットなのだろうと思っていたのですが、イラストで説明されたマニュアルに、グラフィカルなプログラミングができる環境に「これなら本当に子どもが楽しめそうだぞ!?」と思っているところです。
「mBot」が届いた経緯
「mBot」は、Kickstarterで資金を集めて誕生したMakeblockのプロダクトです。mBot: $49 educational robot for each kid by Makeblock — Kickstarterを見ると、キャンペーンを振り返ることができます。
今回、Twitter経由でMakeblockの中の人から連絡があり「子どもと試したら楽しいかも」と思い、サンプルを送って頂きました。まだ子どもが組み立てるところまではいさていないのですが、まずはパッケージの中身をご紹介したいと思います。
ちなみに「なぜ急にコンタクトがあったんだろう?」と思っていたのですが、日本のクラウドファンディングサイト「Makuake」に来週、登場するそうです。プロモーションの一環だったんかい! それはさておき、シンプルで子どもの好奇心を掻き立てそうなガジェットですので、ご紹介しておきますね。
興味のわいた方は「Makuake」をチェックしてください。Kickstarterでは49ドルでしたが、もし日本でも同程度の価格帯なら、これは、なかなか、だと思いますよ。
「mBot」パッケージを開けてみる
パッケージは英語だけですし、何やら難解な感じがして「これは子どもが使えるかな?」と少し引いてしまったのですが、マニュアルを見たら少し安心しました。
マニュアル。後で中身もご紹介しますが、言葉は少なめ、あえて言うならIKEAやLEGOの取説みたいな雰囲気です。
「子ども1人にロボット1台(ONE ROBOT PER KID)」というキャッチフレーズが印象的です。
けっこう、がっちり機械工作みたいな雰囲気なのですが、大丈夫です、マニュアルを眺めた感じでは、組み立てるのはそんなに難しくはないと思います。
さらに下を覗くと、ケーブルやネジなども出てきます。
プログラミングせずとも、リモコンでの操作も可能のようです。完成品が出てくると、ちょっと安心します。
こんな紙も入っていたのですが、これは「黒い部分を走る」といった遊び方をするための紙ですね!
そもそも「mBot」とは?
子どもがプログラミングするためのロボット‥‥と聞くと、子ども向けだから簡単なんだろうと思いつつ、何度もプログラミングで挫折しているので、少し構えてしまうところがあったのも事実でした。
しかし、杞憂。
マニュアルを読んだら、プログラミングしなくても遊べそうです。
やること、できることが順を追って説明されています。まずは組み立てですね。それこそ、プログラミングに興味はなくても、この「ロボットを組み立てる」ということから興味を持ってもいいんだと思います。
子どもから「一緒に作ろうよ!」と言われたらどうしようと思っていたのですが、思いの外、シンプルな構造で安心しました。
心臓部でしょうか、コアの説明。これは父さん、得意な分野だ。分かるぞ、USBなら。あ、LEDやBuzzerも分かる。
と、まあこんな感じですので、恐らく組み立てるのは難しくないでしょう。
問題は組み立てた後ですが、リモコンでも操作できるようです。これは安心。
いきなりプログラミングだと二の足を踏んでしまう子どももいると思いますが(親もね)、とりあえずリモコンで操作できるならすぐに楽しめます。
そして、この先がいよいよお楽しみ(?)のプログラミングの世界へと入っていきます。グラフィカルなプログラミング言語の「mBlock」というものが用意されています。
ベースとなっているのがオープンソースのArduinoなので、C言語による開発も可能ということです。ただ、これは大人でも簡単な話ではありませんので、まずはグラフィカルプログラミング言語の「mBlock」を子どもと一緒に学ぶのが良さそうです。
Kickstarterを見ると、iOSアプリでも操作できるようですが、2台あるとより楽しめそうです。音を奏でることもできるそうです。
「mBot」でプログラミングするための言語「mBlock」
せっかくの「mBot」なので、ぜひ「mBlock」のプログラミングまではたどり着きたいと思っています。「mBlock | Using Scratch-style Coding to Program Arduino Robots inspired by Scratch」というサイトが用意されていますので「mBot」を購入する前に、どんなことができるか検討すると良いでしょう。
サイトにある動画を見ると「mBot」は一つの形態であり、ドラッグ&ドロップでプログラミングできる言語「mBlock」で、Arduionoベースの「mCore」をコントロールするというのが楽しさ、本質なのかもしれませんね。
「mBlock」はWindows版だけでなくMac版もあります。「mBot」でプログラミングは「mBot | mBlock」あたりからスタートしていくと良さそうです。
LEDを点灯させるチュートリアルを見ると、言語は「にほんご」も選べるようですね!? これならブロックを組み合わせてゲームが作れる子供向けサイト「コロコロ ゲーム工作ブロック」で遊んでいた子どもたちは馴染むのが早いかも。
どこかのコワーキングスペースなどで、ファミリー向けの導入セミナーとかやってくれないかなー。
まずは父さん、週末に子どもたちと頑張ってみたいと思います!