「Sony Dealer Convention 2005」レポート
■液晶テレビ「BRAVIA」編
まず入り口を入って最初に目に入るのが「BRAVIA」ブース。「WEGA」に代わるブランドとして投入された新しいブランドです。新しいブランドの立ち上げだけあってもの凄い力が入っているのが分かりますし、その性能も最新モデルならではでした。
「BRAVIA」には「Xシリーズ」「Vシリーズ」「Sシリーズ」「Eシリーズ」があり、最初の3つは液晶テレビ、最後の一つはリアプロジェクションテレビとなっています。
「ソニーパネル」の採用により、高精細である、画角が広い、応答速度が速いなど様々な特徴があり、確かに見比べると違いがはっきり分かり、こういう最先端のモデルを見てしまうと、もう古いモデルには戻れないな、などお金がかかることを考えてしまいました。
そんな中、個人的に非常に気になったのがリアプロジェクションテレビである「Eシリーズ」です。
リアプロジェクションテレビというと、液晶テレビやプラズマディスプレイと比較すると同じサイズで価格が安いという特徴があります。しかし四隅が暗いとか、映像がはっきりしていないといったデメリットがあったようにも思います。
ですから、液晶テレビ、プラズマディスプレイ、リアプロジェクションを比較すると、映りの問題からどうしても後じんを拝していたのではないかと思うのですが、今回の「Eシリーズ」を見て印象がガラリと変わりました。
にじみがなく高精細で、いかにも投影している風だった悪いイメージがすっかりぬぐい去られました。さらに重さも液晶テレビとほぼ変わらない30kg前後を実現しています。もちろん液晶テレビと比較すれば奥行きがあるのですが、このくらいの重量であれば部屋の模様替えも苦にならないでしょう。
そして何より注目は価格。Xシリーズの40インチモデル「KDL-40X1000」が55万円前後、Vシリーズの「KDL-40V1000」が43万円前後なのと比較して、なんとEシリーズの42インチモデル「KDF-42E1000」は33万円前後と、10万円も安いのです。40万円出せるならば、50インチモデルが購入できてしまいます。
さらに注目しておきたいのは、プラズマディスプレイと比較して消費電力が低いこと。プラズマディスプレイを見ているのは電子レンジをつけているのと同じなどと言われることがありますが、ソニー製品同士の比較だと、消費電力は半分になっているそうです。
しかし正直、50インチモデルはどこに置けばよいのか、という位に大きいです。本格的に映画を見るとしても42インチがコストパフォーマンスが高いんじゃないでしょうね。
既に30万円が安いとか言っている時点で、会場に入ってから金銭感覚が狂い始めていることがよく分かります。ただ発売当初が30万円前後で、その後25万円程度で価格が落ち着いてくればかなり“買い”ではないでしょうか。
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新製品はいずれも、同社とサムスン電子が設立した合弁会社「S-LCD」が製造する液晶パネル「ソニーパネル」を搭載する。ソニーパネルは広い視野角(上下左右178度)、高コントラスト比(1300:1)、高速な応答速度(8ミリ秒)といった特徴を持つ。
▼ソニー、「BRAVIA」ブランドのリアプロテレビ2機種を発売
パネル解像度は1280×720ピクセルで、1080iおよび720pのハイビジョン信号をサポートする。地上デジタル/BSデジタル/CS110度のデジタル3波対応チューナーにくわえ、アナログチューナーを備えた。
BRAVIAは、「Best Resolution Audio Visual Integrated Architecture」の頭文字からとったもの。韓国Samsung Electronicsと合弁で設立したS-LCD社製のパネルを採用したことをきっかけに従来の「WEGA」から改める。